【大学入試】化学基礎・重要語句と典型問題まとめ《公式一覧・総チェック》

①解説・ポイント→②問題演習の形式になっています。
解説・ポイントの部分は自主勉強ノートへ写したりして暗記しましょう。
よく出題される典型問題のみを掲載してあるので、問題文ごと暗記しましょう。

【第1編】物質の構成と化学結合

物質の分類

暗記問題1 単体について(まずは元素記号の暗記からスタート)

解説・ポイント

単体とは:元素記号を1種類だけ使って表現できる物質のこと。

金属《銅Cu アルミニウムAl》
分子《水素H2 窒素N2 酸素O2 オゾンO3 フッ素F2 塩素Cl2 臭素Br2 ヨウ素I2
同素体《酸素O2 オゾンO3 ダイヤモンドC、黒鉛(グラファイト)C、フラーレンC60》など。

周期表

周期表

暗記問題・演習

原子番号から元素名を答えましょう。
*元素名から原子番号もすらすら言えるようにしましょう!

18
Ar アルゴン
2
He ヘリウム
17
Cl 塩素
5
B ホウ素
4
Be ベリリウム
3
Li リチウム
19
K カリウム
14
Si ケイ素
10
Ne ネオン
13
Al アルミニウム
20
Ca カルシウム
12
Mg マグネシウム
15
P リン
9
F フッ素
11
Na ナトリウム
7
N 窒素
8
O 酸素
6
C 炭素
1
H 水素
16
S 硫黄
【暗記用】周期表(白紙)

【暗記にお使いください】周期表(白紙)

【暗記用】周期表(これだけで大学入試完成)

【暗記にお使いください】周期表(これだけで大学入試完成)

暗記問題2 単体、化合物、混合物を選ばせる

解説・ポイント

化合物とは、2種類以上の元素が結合している物質のこと。
例 水H2O プロパンC3H8 メタンCH4 石英(二酸化ケイ素)SiO2 アンモニアNH3 二酸化炭素CO2 硫酸H2SO4
【覚えるしかない】化学基礎で出てくる化合物一覧(112個)プリント
★化合物は、化学反応によって単体に分けることができる。*物理的な方法では分離不可能。
例 水 → 酸素+水素

混合物とは、2種類以上の純物質(単体、化合物)から成り立っている物質のこと。
例 空気、濃硫酸(水+H2SO4)、塩酸(塩化水素と水)、砂糖水、海水、水溶性インク、お茶、食塩と砂が混ざったもの、ヨウ素と砂の混合物、硝酸カリウムと塩化ナトリウムの混合物、酢酸エチルとジエチルエーテルが混ざったものなど。
★混合物は、物理的な方法(ろ過、蒸留、分留、昇華、再結晶、クロマトグラフィー、抽出など)によって純物資(単体、化合物)へ分離することができる。
例 海水 → 加熱して、水だけを取り出せる《蒸留》

物質の分類

物質の分類

暗記問題・演習

次の物質は、単体、化合物、混合物どれにあたるか答えなさい。
*単体と化合物は、化学式を覚えてしまいましょう。

塩化ナトリウム 
化合物 NaCl
塩酸 
混合物:塩酸=塩化水素HCl + 水2O
アルゴン 
単体 Ar
プロパン 
化合物 C3H8
臭素 
単体 Br
一酸化炭素 
化合物 CO
塩化ナトリウム 
化合物 NaCl
ダイヤモンド 
単体 C
オゾン 
単体 O3
灯油 
混合物
メタン
化合物
メタンCH4
アンモニア水 
混合物 NH3+H2O
 *アンモニアだけならNH3で化合物
希硫酸
混合物 H2SO4 + H2O
*硫酸だけならH2SO4で化合物
石英
化合物
石英(二酸化ケイ素)SiO2

暗記問題3 単体と元素の違い

解説・ポイント

元素の組み合わせ → 物質(実際に存在している)

単体名と元素名は同じ表記が多いが、使われている意味が違う。
元素としての「酸素」の意味 → そもそも元素とは物質を構成する成分のことなので、必ず他の元素と化合している場合を意味している。
単体としての「酸素」の意味 → 単独で自然界に存在している物自体を指し、実際に触れることができるという意味を持つ。

余談:表記が同じだが意味が違う「バカ」
・(彼女がテストで0点を取った)0点取るなんて「バカ」だね 意味:文字通りの意味
・(彼女が泣いている)ほんと「バカ」だなぁ、泣く必要なんてないのに。 意味:文字通りではなく、応援の意味で言っている

例 酸素
・生物は呼吸によって、「酸素」を取り込んでいる。 →実際に存在している酸素を吸っているので、単体としての意味
・空気中に「酸素」は、約20%含まれる。 →空気中で実際に触れることができるので、単体としての意味
・水の電気分解により、水素と「酸素」が得られる。 →分解されることで単独でこの世に存在しているので、単体の酸素の意味
・酸素とオゾンは、「酸素」の同素体である。 →この場合、実在している酸素の意味はないので、元素としての意味

暗記問題・演習

次の文章内の「 」は、単体としての意味か、元素としての意味か答えなさい。

「アルミニウム」はボーキサイトを原料としてつくられる。
作られたものとして実際に触れることができるので、単体としての意味
「カルシウム」は歯や骨に多く含まれている。
歯や骨の成分を意味しており、化合された状態でありカルシウムが単独で存在しているわけではない。
よって、元素としての意味
アンモニアは「窒素」と水素から合成される。
分解されて単独で実際に存在するものとしての意味なので、単体としての意味
競技の優勝者に「金」のメダルが与えられた。
メダルは実際に触れることができるので、単体としての意味
地殻の質量でもっとも多いのは「酸素」である。
実際に触ることができるのは地殻であり、酸素は触れないので、構成成分を意味している。よって、元素としての意味

暗記問題4 単体で液体であるもの

解説・ポイント

単体とは:元素記号を1種類だけ使って表現できる物質のこと。

金属《銅Cu アルミニウムAl》
分子《水素H2 窒素N2 酸素O2 オゾンO3 フッ素F2 塩素Cl2 臭素Br2 ヨウ素I2
同素体《酸素O2 オゾンO3 ダイヤモンドC、黒鉛(グラファイト)C、フラーレンC60》など。

単体(実際にこの世に存在する形)の中で、常温・常圧で、液体であるものは2つ《水銀Hg 臭素Br2》しかない。

暗記問題・演習

単体が常温・常圧で気体でない元素を次から選びなさい。
H
N
Br
O
F
Hg
水銀Hg
臭素Br

解説
元素Oは、同素体の酸素O2とオゾンO3の2パターンあるがどちらも気体で、単体としてこの世に存在している。

暗記問題5 元素の確認方法(炎色反応、沈殿反応、水の生成)

★炎色反応の色によって、金属元素を確認できる

リアカー Li 赤
無き Na 黄
K村 K 赤紫
動力 Cu 青緑
馬力 Ba 黄緑
借りようと Ca 橙赤(とうせき)
するも貸してくれない Sr 紅

★塩化銀(沈殿物)の生成によって、塩素が含まれていたことが確認できる

Ag+ + Cl → AgCl↓

例 硝酸銀AgNO3 水溶液 + 塩化ナトリウムNaCl → 硝酸ナトリウムNaNO3 + 塩化銀AgCl↓

★炭酸カルシム(沈殿物)の生成によって、炭素・酸素が含まれていたことが確認できる

水酸化カルシウム水溶液Ca(OH)₂ + 二酸化炭素CO₂ → 炭酸カルシウムCaCO₃↓ + 水H₂O

★水の生成によって、酸素・水素をが含まれていたことが確認できる

白色の硫酸銅Ⅱ CuSO4 + 水H2O = 青色の硫酸銅Ⅱ五水和物CuSO4•5H2O

暗記問題6 混合物から純物質を取り出す《分離・精製》

解説・ポイント

分離とは、物質の性質の違いを利用して、混合物から目的の純物質をとり出す操作のこと。
精製とは、分離した物質から不純物をとり除いて、純度をより高くする操作のこと。

分離・精製の方法として、ろ過、蒸留、分留、昇華、再結晶、クロマトグラフィー、抽出などがある。

★ろ過:粒子の大きさの違いを利用
砂が混じった塩化ナトリウム水溶液から,砂を取り除く実験

★蒸留:沸点の違いを利用
海水から水だけを取り出す場合の実験

★分留(分別蒸留):2 種類以上の液体混合物を蒸留によって分離
原油( 石油) からガソリンや灯油などを取り出す

★再結晶:温度による溶解度( 物質が100g の水に溶ける量) の変化の違いを利用
少量の塩化ナトリウムが混ざった硝酸カリウムから硝酸カリウムを取り出す実験

★昇華法:昇華性の有無の違いを利用
ヨウ素と鉄の混合物を加熱して、ヨウ素を取り出す実験 
*昇華性をもつ物質にはヨウ素I2 ナフタレンC10H8 ドライアイスCO2 など

★ペーパークロマトグラフィー:吸着力の違いを利用
黒インクからさまざまな色素を取り出す実験

★抽出:溶媒に対する溶解度の違いを利用
ヨウ素ヨウ化カリウム(ヨウ素+ヨウ化カリウム)の水溶液からヨウ素を取り出す実験

暗記問題・演習

次の記述が正しければ〇、間違っていれば✕とその理由も答えなさい。

溶媒に対する溶けやすさの差を利用して混合物から特定の物質を溶媒に溶かして分離する操作を抽出という。
沸点の差を利用して、液体の混合物から成分を分離する操作を昇華法(昇華)という。

蒸留(分留)についての記述だから
不純物を含む固体を溶媒に溶かし、温度によって溶解度が異なることを利用して、より純粋な物質を析出させ分離する操作をろ過という。

再結晶についての記述だから
固体の混合物を加熱して固体から直接気体になる成分を冷却して分離する操作を蒸留という。

昇華についての記述だから

暗記問題7 状態変化の名称

解説・ポイント

【化学基礎】状態変化の名称

【化学基礎】状態変化の名称

気体の運動エネルギー

温度を高くすると,運動する速さの大きい粒子の割合が増える。

【化学基礎】気体の運動エネルギー

【化学基礎】気体の運動エネルギー

暗記問題8 絶対温度(K:ケルビン)

27℃を、絶対温度(K)で表せ。
27℃+273=300K
絶対零度(気体の熱運動が完全に停止する温度)のセルシウス温度は?
-273℃
*絶対温度で表すと、0K

物質の構成粒子

 

原子の構造

原子の構造、原子の表し方

原子の構造、原子の表し方

★原子の化学的性質
原子の化学的性質を決めるのは陽子である。
陽子、中性子、電子の中で最も重要な陽子の数は、そのまま原子番号となっている。

★原子の重さの単位「質量数」について
グラムで表すのではなく、粒の数で表すことにした。
陽子、中性子、電子の3つの質量比的に、電子の粒の数は考えないものとする。
よって、質量数=陽子の数+中性子の数

★同位体について
原子の数は同じ(化学的性質は同じ)だが、中性子の数が異なるものを同位体という。

同位体の中でも、原子核が不安定で、放射線を出しながら原子核が壊れていくものを放射性同位体という。

さらに、放射性同位体の中でも、原子核の壊れ方によって、①α壊変と、②β壊変の2つに分かれる。
①α壊変とは、陽子の数と中性子の数が2つずつ(ヘリウムの原子核)が出ていく(α線を出す)壊れ方のこと。
②β壊変とは、中性子が陽子と電子に変化し、電子が出ていく壊れ方のこと。電子が出ていく(β線を出す)だけなので、質量数は変化なし。

壊変によって、放射性同位体の原子数が半分になる時間を半減期という。
2の累乗で考えていけばよい。

「質量数」とは何か。
原子の重さを表すもので、陽子の数+中性子の数で計算され、粒の数で重さを表すことになる。
「同位体」とは何か。
陽子の数は同じだが、中性子の数が異なるために質量数が異なる原子のこと。
ある患者に治療のためSrを40.0mg投与した。体内からSrは排出されないものとして,投与後,体内に残っているSrが2.50mgになるのに要する日数を求めよ。
ただし,Srの半減期を50.5日とする。
$ 40÷2.5=16 $
$ 16=2^4 $
2の4乗、つまり、半分を4回繰り返すと、40.0mgが2.50mgになる。
よって、50.5×4=202日

原子の電子配置

★閉殻
閉殻とは、電子殻に最大収容数である $ 2n^2 $ 個の電子が入った状態のことをいう。

★オクテット
しかし、実際に入る電子数は、8個の場合が多い。
つまり、最外殻電子は8個(オクテットの状態:希ガス)が多い。
なぜなら、電子が安定する数が8だから。
*1オクテット(octet)は、8ビットを表します。

★価電子
最外殻電子は、結合に関与する電子なので、別名:価電子(価値ある電子の意)ともいう。
例 最外殻電子が3≒価電子も3 
(例外:最外殻電子が8=価電子0 ∵ 安定してもうくっつかないため。)

★電子式
最外殻電子を4方向に表記していく式のこと。電子の結合をイメージするために使う。
「・」の位置は厳密に定められておらず、必要に応じて点の位置を変えてよい。だいたい上下左右にバラバラに電子を入れていく。

★電子式の原子価
原子価とは、ある元素の原子がほかの元素の原子と結合する能力を表す数のこと。
原子価は、安定せずに不対になっている電子の数と同じになる。

例 リン酸の原子価
→原子番号 15
→K殻 2 L殻 8 を引き算
→残りの電子5 (最外殻電子5≒価電子5)
→オクテット8個まで残り3個だから、原子価は3

イオンとエネルギー

★イオン化エネルギー
原子から電子を取り去るために必要なエネルギーのこと。(エネルギーを与えて電子をとる)
1つの電子を取り去るエネルギーを第一イオン化エネルギーという。
2つの電子を取り去るエネルギーを第二イオン化エネルギーという。

★電子親和力とは
原子が電子をひきつけたときに放出されるエネルギーのこと。(電子を受け入れてエネルギーを放出する)
*電子親和力は、電子をひきつけるだけなので、イオン化エネルギーよりも小さい。

★電気陰性度とは
共有電子対を引きつける力。
電気陰性度(電子をもらいたい)=イオン化エネルギー(大きいほど、電子をすてにくい)+電子親和力(大きいほど電子をもらいやすい)
電気陰性度≒イオン化エネルギーとして考えてよい。

イオン化エネルギー

イオン化エネルギー

イオン化エネルギーが1番大きい原子と、2番目に大きい原子を答えましょう。
1番 F フッ素
2番 O 酸素
*周期表の右上

粒子の結合

化学結合・結晶まとめ

化学結合・結晶まとめ

【第2編】物質の変化

物質量と化学反応式

相対質量(原子量・分子量・式量)

原子量とは何か。
質量数12 の炭素原子の質量を12 としたときの、相対的な質量のこと。

解説
分子や式は、原子を集めたものなので、原子量を決めると、分子量や式量もわかる。

原子量=12Cとの相対質量
分子量=12Cとの相対質量
式量=12Cとの相対質量

原子量に単位はあるか。
原子量には単位がない。
相対的な話なので(炭素を12としたら、他の原子はどんな数字になるかというだけなので)。

あとでやっていくが、もし日常でよく使う【質量の単位】gを使いたかったら、1molの個数が必要。

【原子量】と、【質量数】似ている点と違いは何か。
似ている点は、原子1個の重さを表したもの。
違いは、【質量数】は【陽子の数+中性子の数】のことで、陽子と中性子の重さは違うため、重さを正確に表していない。
【原子量】は、質量数12 の炭素原子の質量を基準として、正確に重さを表せる。

*【相対質量(原子量)の計算問題1】を参考。

【相対質量(原子量)の計算問題1】
質量数12 の炭素原子の質量は、1.9926×10-23とする。
質量数1の水素原子の質量は、1.6735×10-24とする。
このとき、質量数1の水素原子の相対質量はいくつか。
そもそも相対質量は、質量数12 の炭素原子の質量(1.9926×10-23)を、12とするので、

1.9926×10-23=12とおく。

あとは比の計算をするだけ。

1.9926×10-23:12 = 1.6735×10-24 : x
x=1.0078

*炭素と水素の質量数の比だけを見ると、12:1。
しかし、実際に相対質量の比をやると、12:1.0078となる。

【平均の出し方の確認】
10人クラスで、クラスの80%が同じ体重50㎏、クラスの20%が同じ体重60㎏だったとする。
このクラスの平均の体重は何㎏か。
小学校の算数の問題だが、求め方を確認してほしい。

割合×体重+割合×体重=平均

0.8×50+0.2×60
=40+12
=52
*「10人」というヒントは使わずに求められるのが重要。

別解
8人が50㎏、2人が60㎏なので、
8×50+2×60=520
520÷10=52

【相対質量(原子量)の計算問題2】
この世の天然の水素は、質量数1の水素(1H)と、質量数2 の水素(2H)で構成されている。
質量数1の水素と、質量数2 の水素の相対質量はそれぞれ1.0078 と2.0141 である。
また、質量数1の水素と、質量数2 の水素の天然存在比は、それぞれ99.985%、0.015%とする。
水素元素の原子量の値を求めなさい。

1.0078 × 0.99985 + 2.0141 × 0.00015
=1.00764883 + 0.000302115
=1.007950945

2Hも、2Hも同じ水素原子であるが、
これらをひとくくりにしたのが水素元素(同位体をひとまとめにしたもの)。

同位体は化学的性質がほぼ同じであるため、同じ元素として扱っている。
よって元素の量を求めるときには、この世に存在する同位体の相対質量の平均値を使用する。
これが元素の原子量であり、周期表に掲載されている数値となっている。

【相対質量(原子量)の計算問題3】
この世の天然のカリウムは,39Kと41Kで構成されているものとする。
39Kと41Kの相対質量はそれぞれ38.96と40.96である。
カリウムの原子量が39.102とすると、41Kの天然存在比を有効数字 2 桁で答えよ。
41Kの割合をx%として式を立ててればよい。

$ 38.96 × \frac{100-x}{100}+ 40.96 × \frac{x}{100} = 39.102 $

X=7.1

【相対質量(原子量)の暗記】
原子量は、問題文に書いてあることが多い。
しかし、暗記するとスピードアップにつながる。積極的に暗記しよう。

次の元素の原子量を答えなさい。

H
1
C
12
N
14
O
16
F
19
Na
23
Al
27
Si
28
P
31
S
32
Cl
35.5
K
39
Ca
40
Fe
56
Cu
63.5
Zn
65
Ag
108

モル(mol)

モル(mol)とは何か。
原子量に、単位g(グラム)をつけられるように、設定した原子の個数のこと。
解説
原子1個だと軽すぎて、【単位g】をつけることができないため、日常的によく使うg表示ができるように、原子を集めることとした。
つまり、モル(mol)とは個数の単位。*日常生活で個数の単位と言えば「1ダース」「1足」「1膳」など。
1mol(モル)は、原子何個分と決められたか。

*1ダースは何個分と決められたか、と同じ問題

6.02×1023

解説
この個数を、アボガドロ定数という。そもそも原子量は、すべて炭素を基準に決められているから、全ての原子で、何モル分かを、かけ算すればgがわかる。

molとは

【モル計算:molからgへ変換】
二酸化炭素CO2の1モル分は、何gか。
なお、炭素Cの原子量は12、酸素の原子量は16とする。

1モル分なので、原子量(分子量・式量)にgをつけるだけ。

二酸化炭素CO2の分子量は、12+16+16=44

よって、44グラム

【モルの計算問題:molからgへ変換】
アンモニアが、3molのとき、この質量は何gになるか。
なお、原子量はH:1 N:14 とする。
51g
式 原子量×モル=質量 に当てはめればよい。

アンモニアの分子量
NH31 = 14+1+1+1=17

3㏖分なので、×3をすると、
17×3=51

51g

【モルの計算問題:molから個数へ変換】

炭素24gに含まれる炭素原子は、何個か。
なお、炭素Cの原子量は12とする。

2モル分なので、2×6.0 × 1023

よって、1.2 × 1024

【モルの計算問題:molから個数へ変換】
原子量は、N=14、H=2とする。
質量数14の窒素原子と質量数 2 の水素原子のみからなるアンモニア40.0 gに含まれる中性子は何個か。

なお、アボガドロ定数を6.0 × 1023とする。

*原子の個数を聞いているわけではなく、中性子の数を聞いているので、最後ケアレスミスに注意

アンモニア(NH3)の相対質量(分子量)は、14+2+2+2=20

式に当てはめて、

式 相対質量(分子量)×モル=質量 
20×xモル=40g
xモル=2

2㏖分のアンモニア分子の数は、
6.0 × 1023×2= 1.2 × 1024

アンモニア分子1個につき、何個の中性子があるかを考えると、
Nの原子番号は7なので、質量数14-陽子数7=中性子数7
Hの原子番号は1なので、質量数2-陽子数1=中性子数1
よって、アンモニア分子1個につき、7+1+1+1=10個の中性子がある。

つまり、アンモニア分子の数 ×10をすれば、アンモニア分子に含まれる中性子の数が求まる。

よって、1.2 × 1025

【モルの計算問題:molからℓへ変換】
二酸化炭素CO2の1モル分の標準状態の気体の体積は、何ℓになるか。
なお、炭素Cの原子量は12、酸素の原子量は16とする。
1モル分の標準状態の気体の体積:22.4ℓ
*原子量のヒントは使わない。

解説
固体だと結びつき度合いによるため一定ではないが、気体だと結びつきがないため、1モル分と決めるとどんな分子(二酸化炭素、窒素、塩素など)でも体積が一定(22.4ℓ)となる。

【濃度の計算問題:体積と質量の関係】

★水の場合のみ、体積と質量が一致する。
例:水100mlであれば、100gとなる。

★体積の単位は、ml=cm3をよく使う。

食塩水100mlは、100gとはならず、体積と質量は異なる。
食塩水の密度が1.1g/cm3のとき、この食塩水100mlは、何gになるか。

密度が体積と質量の関係を表している。
密度の意味は、1cm3(1ml)で1.1gなので、100mlだと100倍すれば良い。

110g

水溶液全体の密度 × 水溶液全体の体積 = 水溶液全体の質量

【濃度の計算問題:濃度をうすめる希釈パターン】
濃アンモニア水を水で希釈して、6.0 mol/Lのアンモニア水50 mLをつくりたい。
必要な濃アンモニア水は何mLか。
ただし、濃アンモニア水は質量パーセント濃度が28%、密度が0.90 g/cm3である。
原子量はH:1,N:14 とする。
中学までは、溶質の質量gで方程式を作っていたが、
質量に、(÷原子量)をするだけでモルが出てくるので、モルで方程式をつくる

希釈

化学反応式

★反応物+反応物→生成物

★反応式の係数が粒の数を示し、左右で粒の数が異なる(モルが異なる)点に注意
2H2 + O2 → 2H2
2粒 + 1粒 → 2粒
2モル + 1モル → 2モル

【化学反応式の計算問題1】
ある質量の黒鉛C に、標準状態で3.36Lを占める酸素O2を加えて燃焼させた。
黒鉛と酸素はともにすべて反応して、完全燃焼した二酸化炭素CO2と、不完全燃焼による一酸化炭素CO、のみからなる混合気体が標準状態で5.60L生成した。
生じた混合気体中の二酸化炭素と一酸化炭素の物質量の比(CO:CO2)を計算しなさい。
求めたい二酸化炭素と一酸化炭素をxモル、yモルと置く。
化学反応式の係数と、わかっている体積(3.36L、5.60L)で方程式をつくる。
化学反応式の計算問題
【化学反応式の計算問題2】
エタンC2H6 10.0gを40.0gの酸素とともに,密閉した容器で完全燃焼させた。反応が完全に終了した時の、容器内のすべての物質の重量を合計すると,何gになるか。
まず、化学反応式をつくる。分数でつくって、整数にするとよい。
化学反応式の作り方

次に、化学反応式の係数を基準に、余るものと完全になくなるものを調べる。
完全になくなるものをベースにして、使われるモルを書く。
(完全燃焼の問題は、だいたい酸素が多く余る。)

化学反応式の計算問題

酸と塩基

酸化還元反応

電池と電気分解

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【口コミレビュー】2022 実戦化学重要問題集 化学基礎・化学

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【口コミレビュー】大学受験Doシリーズ 鎌田の有機化学の講義

【口コミレビュー】大学受験Doシリーズ 鎌田の有機化学の講義

★おススメ④ 福間の 無機化学の講義 四訂版【kindle電子版あり】

『福間の無機化学の講義』は、日大レベルまでの化学の基礎固めに最適な1冊です。同じシリーズで、化学の各分野をカバーする『鎌田の理論化学の講義』『鎌田の有機化学の講義』などと合わせて学習することで、入試化学のすべての単元をマスターできます。
タイトルに「講義」という文字が入っているように、この参考書は講義形式になっています。講師がしゃべった内容をそのまま文字に起こしたような口調でテキストが書かれているので、科学が苦手な人でもスムーズに読み進めることが可能です。
その解説の分かりやすさから、入試化学をこれから勉強しようとする人や、教科書を授業で一通りやってはいるものの模試などで点数が取れない人にもおすすめの1冊です。
【口コミレビュー】大学受験Doシリーズ 鎌田の有機化学の講義

【口コミレビュー】大学受験Doシリーズ 鎌田の有機化学の講義

★おススメ⑤ 理系大学受験 化学の新研究 改訂版

理系大学受験の先輩がすすめる難関突破のバイブル『化学の新研究』の改訂版。
『化学の新研究』は、「化学のことならここに全部載っている」というくらいの化学の百科事典のような参考書です。情報量、網羅性が非常に高く、すでに化学の学習は一定程度終わっているような受験生に向けた一冊となっています。そのため、1から読み込もうとすることは、受験生にとっては逆にオーバーワークとなります。したがって、参考書として読み込むのではなく、百科事典のような感覚で、他の問題集を解く際に傍においておくような使い方をすることをオススメします。
【口コミレビュー】理系大学受験 化学の新研究 改訂版

【口コミレビュー】理系大学受験 化学の新研究 改訂版

★おススメ⑥ 視覚でとらえるフォトサイエンス 化学図録

物質や反応の写真が豊富で詳しい。
化学ではたくさんの物質や反応が登場します。本書は、教科書や参考書に登場する多くの物質や反応を、豊富な写真で見ることができます。
苦手な人はその教科が「好きになる」,得意な人は「もっと好きになる」,ビジュアルの良さと内容の分かりやすさが両立した図録です。
【口コミレビュー】視覚でとらえるフォトサイエンス 化学図録

【口コミレビュー】視覚でとらえるフォトサイエンス 化学図録