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第Ⅱ編 国際秩序の変化や大衆化と私たち
第5章 第一次世界大戦と大衆社会
教科書(山川出版社)目次一覧
1 第一次世界大戦とロシア革命
2 国際平和と安全保障
3 アジア・アフリカ地域の民族運動
4 大衆消費社会と市民生活の変容
5 社会・労働運動の進展と大衆の政治参加
第6章 経済危機と第二次世界大戦
教科書(山川出版社)目次一覧
1 世界恐慌の発生と各国の対応
2 ファシズムの台頭
3 日本の恐慌と満洲事変
4 日中戦争と国内外の動き
5 第二次世界大戦と太平洋戦争
★第二次世界大戦 【枢軸国:ファシズム】イタリア・ドイツ VS 【連合国】ソ連・イギリス・アメリカ
1941年 独ソ戦が始まる
ドイツはイタリア・ルーマニア・フィンランドとともに、独ソ不可侵条約を無視してソ連を奇襲。
このときユダヤ人迫害。ユダヤ人虐殺を「ホロコースト」という。
ソ連はイギリスと手を結ぶ。社会主義陣営のソ連が自由主義陣営のイギリスと連合=連合国の成立。
大西洋憲章:アメリカのフランクリン = ローズヴェルト大統領,イギリスのチャーチル首相が大西洋上で会談し、戦後のことを話し合う。
1943年 1月 カサブランカ会談:米・英による,枢軸国に対する無条件降伏要求の方針確認
2月 ソ連がスターリングラードの戦いでドイツの遠征軍を降伏させる
5月 ソ連のコミンテルン〔共産主義インターナショナル〕の解散
→ソ連がイギリス・アメリカと協調を深めるため。
7月 イタリアのシチリアに連合国軍が上陸:ムッソリーニ逮捕
1943年 連合国軍がイタリア本土に上陸
→イタリア(バドリオ新政府)の無条件降伏
イランのテヘラン会談:ソ連・米・英による連合国軍の北フランス(ノルマンディー)上陸作戦を協議。
1944年 連合国軍による、ノルマンディー上陸作戦
連合国軍総司令官はアメリカのアイゼンハワー
→パリ解放(8月)、アメリカのド = ゴールがパリに入り臨時政府を組織
1945年 2月 米・英・ソによるヤルタ会談:ドイツ戦後処理の大綱を決定。
4月 ソ連軍がベルリンに突入しヒトラーが自害
5月 ドイツの無条件降伏
★太平洋戦争
1943年 2月 ガダルカナル島で敗北
5月 アッツ島で敗北
学徒動員〔中等学校以上の男子学生を勤労動員:戦いではなく働かせる〕を開始
女子挺身隊〔25 歳未満の未婚の女子を勤労動員:戦いではなく働かせる〕を開始
11 月 大東亜会議:日本・満州国・南京の汪兆銘政権・タイ・ビルマ・自由インド仮政府・フィリピンの代表が集まり、「大東亜共同宣言」を発表。
カイロ会談:米・英・中が,日本に対する徹底的攻撃などを決定し、「カイロ宣言」を発表。
12 月 学徒出陣
1944年 マリアナ沖海戦に敗北
サイパン島で敗北、東条英機内閣(陸軍)は総辞職
学童疎開〔集団疎開〕の開始
レイテ島海戦〔比島沖海戦〕に敗北
1945年 2月 アメリカ軍が硫黄島(東京都)に上陸
米・英・ソによるヤルタ会談:ドイツ戦後処理の大綱を決定。
3月10日 東京大空襲
4月 アメリカ軍が沖縄本島に上陸
小磯国昭(こいそ くにあき)内閣(陸軍)総辞職→鈴木貫太郎内閣(海軍)へ
ソ連が日ソ中立条約不延長を通告
6月 沖縄戦終結
7月 ポツダム会談:米・英・中の名でポツダム宣言を採択(のちソ連も参加)
8月 ウラン型の原爆を広島へ投下(8月6日)
ソ連参戦(8月8日)→シベリア抑留問題・中国残留孤児問題
プルトニウム型の原爆を長崎へ投下(8月9日)
ポツダム宣言受諾(8月 14 日)
昭和天皇による玉音放送(8月 15 日)
第7章 戦後の国際秩序と日本の改革
教科書(山川出版社)目次一覧
1 新たな国際秩序と冷戦の始まり
2 アジア諸地域の独立
3 占領下の日本と民主化
4 占領政策の転換と日本の独立
新たな国際秩序と冷戦の始まり
★国際連合の成立過程
1941年 大西洋憲章:米・英が戦後のことを話し合う。
1944年 ダンバートン = オークス会議:アメリカのワシントン郊外で、米・英・ソ(のち中と交代)が国連の草案を検討。
1945年 ヤルタ会談:米・英・ソがドイツ・日本降伏後の国際秩序を決定。
サンフランシスコ会議:連合国 50 カ国が参加し、国際連合憲章〔国連憲章〕を採択。
国際連合発足:10月24日、本部はアメリカのニューヨーク、原加盟国 51 カ国
★国際連合のしくみ
総会:193か国全加盟国で構成
安全保障理事会:拒否権を持つ常任理事国(アメリカ、フランス、ソ連、中国、イギリス)+非常任理事国10か国
事務局:事務総長が最高責任者
国際司法裁判所〔ICJ〕→本部はオランダのハーグ
信託統治理事会→現在は活動を停止
経済社会理事会→任期3年の 54 カ国
専門機関:国際労働機関〔ILO〕
国際通貨基金〔IMF〕
国際復興開発銀行〔IBRD・世界銀行〕
国連教育科学文化機関〔UNESCO〕
世界保健機関〔WHO〕
その他:国際原子力機関〔IAEA〕など
★経済
1944年 ブレトン = ウッズ体制:第二次世界大戦の原因であるブロック経済圏を防ぎ、貿易自由化を図る。ドルが基軸通貨となり、固定為替相場制(=金ドル本位制)。
★ドイツの戦後処理
米・英・ソ・仏:ドイツの戦後処理を進めた4か国。
イタリア・ハンガリー・ブルガリア・ルーマニア・フィンランド:かかる5か国は、旧枢軸国であり、連合国との間でパリ講和条約が結ばれた。
ニュルンベルク国際軍事裁判:ナチス = ドイツの指導者 12 名に死刑判決。
★日本の戦後処理
GHQのSCAP(連合国軍最高司令官総司令部)であるマッカーサー:日本の戦後処理を進めた人物。連合国と言いつつもアメリカによって処理が進んだ。
間接統治方式:日本の天皇や内閣などを残しつつ統治していく。
極東委員会:ワシントンに置かれた日本の戦後処理に関する委員会
五大改革指令:20 歳以上の男女に選挙権、労働三法、教育の自由化(教育基本法)、圧政的諸制度(治安維持法など)の撤廃、経済の民主化(財閥解体、農地改革)
日本国憲法の制定
極東国際軍事裁判〔東京裁判〕:東条英機・広田弘毅ら7名が絞首刑
★冷戦の始まり(ヤルタからマルタへ)
ドイツ労働党のアトリー首相:保守党のチャーチルから代わった
フランスの第四共和政:ド = ゴール臨時政府から代わった
イタリアの共和政:1946年の国民投票の結果,王政が廃止
東ヨーロッパ・バルカン諸国は親ソ政権が樹立
1946年 鉄のカーテン:東西が分断されている様子をイギリスのチャーチルがアメリカの大学で演説(ソ連・東欧諸国批判)
1947年 トルーマン=ドクトリン:アメリカのトルーマン大統領(民主党)によるギリシア・トルコへの軍事的・経済援助=東側諸国への「封じ込め」政策。
マーシャル=プラン:アメリカ国務長官マーシャルによる「ヨーロッパ経済復興援助計画」→西欧諸国は援助を受け入れ対米従属的性格を持つが,ソ連・東欧諸国は拒否。
コミンフォルム〔共産党情報局〕:ソ連のスターリンによって結成。ソ連・東欧諸国の情報交換組織。
★冷戦のときの東ヨーロッパについて
ポーランド・ハンガリー・ルーマニア・ブルガリア・アルバニア:社会主義国として、計画経済による工業化。
チェコスロヴァキア:東西間で独自の地位を守ろうとしたが、クーデタが起きて共産党が実権を握り、結局、社会主義国化。
ユーゴスラヴィア:東でも西でもない第三勢力。ティトーが率いる。
1949年 COMECON〔経済相互援助会議〕の創設:ソ連と東欧6カ国(アルバニア・ブルガリア・チェコスロヴァキア・ハンガリー・ポーランド・ルーマニア)が結成。
1955年 WTO〔ワルシャワ条約機構〕の発足:ソ連・東ヨーロッパの相互援助条約。西側諸国からの共同防衛を定めた。
★冷戦のときの西ヨーロッパについて
1948年 西ヨーロッパ連合条約〔ブリュッセル条約〕を締結:メンバーは5か国。英・仏・ベネルクス3国(ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)。
1949年 NATO(北大西洋条約機構)の結成:アメリカを含む西欧 12 カ国が,ソ連・東欧による武力侵略の共同防衛を約束。
★冷戦のときのドイツ
1948年 ソ連によるベルリン封鎖:もともとベルリンはソ連の領域内だが、ベルリンの西側には西側諸国の人たちがいる状況。西側地区の通貨改革に反対し,西ベルリンへの交通を遮断。西側3国は生活必需品の空輸(=大空輸作戦)で対抗。
1949年 ソ連によるベルリン封鎖解除:ソ連がアメリカとの衝突を避ける
ドイツ連邦共和国(西ドイツ)が成立:首都はボン、アデナウアー首相はマーシャル=プランを使って経済復興
ドイツ民主共和国〔東ドイツ〕が成立:首都は東ベルリン
1954年 パリ協定:西ドイツはアメリカ・イギリス・フランスと協定を締結し主権を回復。
1955年 西ドイツがNATO加盟
東ドイツがWTO加盟
オーストリア:中立国として独立
アジア諸地域の独立
★終戦後の中国
1945年 国際連合の安全保障理事会の常任理事国に選ばれる
1947年 終戦と同時に国内戦が再開。共産党 VS 国民党
1949年 中華人民共和国が成立:勝利した共産党の毛沢東が主席、周恩来が首相。首都は北京。社会主義諸国やイギリス・インドなどから承認。
中華民国は台湾で維持:敗れた国民党の蔣介石は、首都は台北。アメリカは中華民国が国連代表権を持つとする立場をとる。
1950年 中ソ友好同盟相互援助条約:モスクワで締結し,中華人民共和国が社会主義陣営に属する姿勢を明らかにした。
★終戦後の朝鮮
1943年 カイロ会談:朝鮮の独立もこの時に約束された。
1945年 終戦と同時に日本から独立。北緯38度線を境界に,北をソ連,南をアメリカが直接統治
1948年 南部で大韓民国が成立:首都はソウル、初代大統領は李承晩(りしょうばん)
北部で朝鮮民主主義人民共和国〔北朝鮮〕が成立:首都は平壌、初代首相(のち主席)は金日成(きむいるそん)
★終戦後の東南アジア
フィリピン共和国:アメリカから独立(1946年)。もともとスペインだったが、米西戦争(1891年)からアメリカ領。
インドネシア:オランダから独立(1945年)。スカルノが初代大統領。
ベトナム民主共和国:フランスから独立(1945年)。ホーチミンが指導者。フランスはこれを認めず、インドシナ戦争を続けた。ジュネーブ休戦協定(1954年)によりフランスはインドシナから撤退したが、フランスはアメリカとともに東南アジア条約機構〔SEATO〕を結成し,ゴ = ディン = ジエム政権を南ベトナムに発足させた(ベトナム共和国)。つまり、休戦したものの、北緯17°でベトナムは南北分裂。
カンボジア:フランスから独立(1953年)
ラオス:フランスから独立(1953年)したが、内戦が始まる
ビルマ―:イギリスから独立( 1948年)。1989年にミャンマーと改称
マレー半島(現マレーシア):イギリスから独立(1957年)
タイ:戦前から独立を維持
★終戦後の南アジア
インド、パキスタン、バングラディッシュ:イギリスからの独立は約束されていた。統一インドを主張するガンディーとイスラム教(ジンナー:パキスタンの分離・独立を求める全インド = ムスリム連盟)との対立。結局、1947年にインド連邦(ヒンドゥー教)とパキスタン(イスラム教)に分裂。インド連邦の初代首相ネルーのときにガンディーはヒンドゥー教の急進派に暗殺。
セイロン(現スリランカ):イギリスから独立(1948年)仏教が主体
★終戦後の西アジア
イラン:大戦中から中立
アラブ7カ国(エジプト・シリア・イラク・レバノン・トランスヨルダン・イエメン・サウジアラビア):アラブ連盟を結成(1945年)
第一次中東戦争(パレスチナ戦争):アラブ7カ国がユダヤ人のイスラエル建国に反対して起こされた戦争。イスラエル優勢(アメリカなど西側諸国がイスラエルを支援しているため)。
ガンディー:統一インドを主張
第Ⅲ編 グローバル化と私たち
第8章 冷戦と世界経済
教科書(山川出版社)目次一覧
1 集団防衛体制と核開発
2 米ソ両大国と平和共存
3 西ヨーロッパの経済復興
4 第三世界の連携と試練
5 55年体制の成立
6 日本の高度経済成長
7 核戦争の恐怖から軍縮へ
8 冷戦構造のゆらぎ
9 世界経済の転換
10 アジア諸地域の経済発展と市場開放
第9章 グローバル化する世界
教科書(山川出版社)目次一覧
1 冷戦の終結と国際情勢
2 ソ連の崩壊と経済のグローバル化
3 開発途上国の民主化と独裁政権の動揺
4 地域紛争の激化
5 国際社会のなかの日本
第10章 現代の課題
教科書(山川出版社)目次一覧
1現代世界の諸課題
2現代日本の諸課題