【大学入試】生物基礎③《生物の体内環境》重要語句と典型問題まとめ・総チェック

生物基礎①《生物の特徴》はコチラ

生物基礎②《遺伝子》はコチラ

生物基礎④《免疫》はコチラ

言葉とイメージ図、両方使って生物基礎の用語をマスターしよう!

体液と循環系

ディスプレイ

血液のはたらき(心臓、体循環と肺循環、酸素解離曲線など)

★恒常性(ホメオスタシス:英: homeostasis)とは
体外環境が変化しても、体内環境が変化しない性質のこと。

★体液(細胞外液)の3種類
①血液
②組織液
③リンパ液

★血液(血球+血しょう)について
体重の13分の1を占める。

血液(血球+血しょう)

血液(血球+血しょう)

★血球について

骨髄で生まれ、ひ臓で壊される。

血球3種類 赤血球 白血球 血小板
大きさ 7.5㎛ 20㎛ 3㎛
数(1㎜3で) 500万 9000 30万
核の有無 無(哺乳類)

★赤血球について
赤血球の成分としてヘモグロビンがある。
ヘモグロビンは、酸素とくっつくと、酸素ヘモグロビンとなる。

ヘモグロビンの2つの性質
・酸素の多い場所で、酸素とくっつく性質
・二酸化炭素の少ない場所で、酸素をはなしやすい性質

この2つの特徴から酸素解離曲線というグラフが作成される。

【生物基礎】酸素解離曲線

【生物基礎】酸素解離曲線

★酸素解離曲線の読み取り方

【生物基礎】酸素解離曲線

【生物基礎】酸素解離曲線

「分圧」とは濃度のこと。
上のグラフは、二酸化炭素分圧が40mmHgのグラフで、二酸化炭素の濃度が低く酸素の濃度が高い肺を示している。
下のグラフは、二酸化炭素分圧が70mmHgのグラフで、二酸化炭素の濃度が高く酸素の濃度が低い体のある組織を示している。

座標を読み取るのと同じように、
「二酸化炭素分圧が70mmHg、酸素分圧(x座標)が30mmHg」と言われたら、
→下のグラフで、x座標が30mmHgのときのy座標を読み取れば良い。
→y軸(酸素ヘモグロビンの割合)は、30%と読み取れる。

★血しょうの構成成分

グルコース
無機塩類(kやNa
タンパク質(アルブミン、フィブリノーゲン:肝臓で作られる)
二酸化炭素や酸素も溶ける(酸素は血管の中では基本的に赤血球によって運ばれるが、細胞に渡すときには赤血球は血管の中でしか移動できないので酸素は血しょうに溶けて渡すことになる)

★リンパ系

血しょう
=組織液
=リンパ液
*血しょうが流れる場所によって、名前が変わる。

血しょうは、血管以外のあらゆる細胞にしみわたる必要がある。
しみわたった液体を回収するのがリンパ管であり、
リンパ節(白血球がいて、しみわたった液体を検問している)を経由して、
最終的に、血管(鎖骨下静脈)で合流することになる。

閉鎖血管系(動脈→毛細血管→静脈とつながっている。)
脊椎動物(ヒト、鳥…etc)
環形かんけい動物(ミミズ)
軟体動物(イカ、タコ)

開放血管系(動脈→毛細血管がなく開放されつつ静脈にいくようにつくられている)
節足動物(カブトムシ、クモ)
軟体動物(アサリなど貝)

★肺循環と体循環

テストによく出題される血管

テストによく出題される血管

★ヒトの心臓

左心室は、体循環へ血液を送り出すので、ポンプ(内圧)が高く、心筋も厚くなっている。
右心室は、肺循環とつながっているので、ポンプ(内圧)はそれほど高くない。

【生物基礎】心臓

【生物基礎】心臓

★血液凝固について

ケガをする
→血小板が集合する
→血小板のフィブリンという繊維成分がつくられる
→フィブリンによって血球がからめとられて、血ぺいというカタマリができる
→血ぺい(フィブリン+血球)が傷口をふさぐ
→傷が治って、やがて血ぺいが溶けてなくなる(線溶)

細胞どうしの連絡の取りあいは自律神経系と内分泌系で。

組織や器官が連絡し合い,協調してはたらくことで恒常性が維持されている。

神経系

ヒトの神経系は、中枢神経系と末しょう神経系に大きく分かれる。

【生物基礎】ヒトの神経系一覧

【生物基礎】ヒトの神経系一覧

中枢神経系

【生物基礎】中枢神経系(脳について)

【生物基礎】中枢神経系(脳について)

★大脳
感覚,随意運動,高度な精神活動(記憶,言語,意思など)の中枢

★小脳
運動の調節,身体の平衡の中枢

★脳幹
間脳(視床下部)…自律神経系と内分泌系の中枢
中脳…姿勢の保持や眼の反射に関わる中枢
延髄…呼吸や心臓の拍動に関わる中枢

*脳幹の機能が停止しているか否か
植物状態:脳幹の機能は残っているが、大脳の機能は停止している状態
脳死  :すべての脳の機能が停止している状態

末しょう神経系(自律神経系:交感神経と副交感神経)

【生物基礎】末しょう神経系(自律神経系について)

【生物基礎】末しょう神経系(自律神経系について)

自律神経系の中枢は、間脳の視床下部。

交感神経は、脊髄から枝分かれする。
副交感神経は、中脳、延髄、脊髄から枝分かれする。

交感神経は、ノルアドレナリンを出して、運動のときなどアクティブなときにはたらく。
副交感神経は、アセチルコリンを出して、リラックスするときにはたらく。
お互いに、拮抗的(きっこうてき)に作用。

交感神経 交感神経
瞳孔 散大 縮小
心臓 拍動促進 拍動抑制
気管支 拡張 収縮
汗腺 発汗促進
立毛筋 収縮
消化 抑制 促進
排出 抑制 促進

内分泌系

内分泌腺で、ホルモンが合成される。
合成されたホルモンは、血液中を移動(神経系と比べるとスピードが遅いが、持続時間が長い)。
ホルモンは、標的器官や標的細胞の受容体と結合して、シグナルを伝える。

ホルモンの種類(タンパク質系、ステロイド系)

★細胞のどこに受容体があるかで区別される。

【生物基礎】ホルモンの種類(タンパク質系、ステロイド系)

【生物基礎】ホルモンの種類(タンパク質系、ステロイド系)

タンパク質系ホルモン
細胞膜に受容体があり、細胞膜上でホルモンと受容体が結合する。

ステロイド系ホルモン
細胞膜の内側に受容体があり、細胞の内側でホルモンと受容体が結合する。

【暗記】覚えるべき4つの器官(間脳、甲状腺、すい臓、副腎)と内分泌腺

まずは内分泌腺の位置と形

【生物基礎】内分泌腺の場所(甲状腺、副甲状腺、すい臓ランゲルハンス島、副腎髄質、副腎皮質)

【生物基礎】内分泌腺の場所(甲状腺、副甲状腺、すい臓ランゲルハンス島、副腎髄質、副腎皮質)

【生物基礎】内分泌腺の場所(間脳視床下部、脳下垂体)

【生物基礎】内分泌腺の場所(間脳視床下部、脳下垂体)

次に内分泌腺とそこで合成されるホルモン

問題例 血糖濃度の調節に直接関わるホルモンを次からすべて選びなさい。
成長ホルモン
甲状腺刺激ホルモン
副腎皮質刺激ホルモン
バソプレシン
チロキシン
パラトルモン
グルカゴン
インスリン
アドレナリン
糖質コルチコイド
鉱質コルチコイド

【生物基礎】内分泌腺とそのホルモン

【生物基礎】内分泌腺とそのホルモン

<内分泌系と自律神経系の中枢>間脳視床下部のはたらき

★視床下部‐前葉
間脳視床下部の神経分泌細胞から放出ホルモンが出される
⇒脳下垂体前葉の内分泌腺から成長ホルモンなどがつくられる

★視床下部‐後葉
間脳視床下部の神経分泌細胞からバソプレシンなどがつくられる
⇒脳下垂体後葉はバソプレシンなどを蓄えて、必要に応じて血液中に分泌する

【生物基礎】間脳の視床下部のはたらき

【生物基礎】間脳の視床下部のはたらき

フィードバック

フィードバックとは、結果が前提にもどって影響を与えること。

【生物基礎】フィードバック

【生物基礎】フィードバック

血糖濃度

★正常な血糖濃度
血液1ℓ中に1g(100㎖中に100㎎)、0.1%が健康的な濃度。

★どこで糖が貯蔵されているか
デンプン食べる
⇒デンプンがグルコースに分解される
⇒小腸で取り込まれる
⇒肝門脈
⇒肝臓で、グルコースからグリコーゲン(グリコー現:貯金と覚えよう!)へ変換して貯蔵される

★低血糖からの改善
間脳の視床下部から交感神経を使用 2パターン:すい臓、副腎髄質
間脳の視床下部からホルモンを使用 1パターン:副腎皮質
直接すい臓が検知パターン

【流れ】
血糖濃度が70 mg/100 mLを下回る
⇒間脳の視床下部がこれを感知

⇒間脳視床下部から放出ホルモンが出され、脳下垂体前葉で副腎皮質刺激ホルモンが合成され血液中に放出される
⇒副腎皮質から糖質コルチコイドというホルモンが合成されて放出され、タンパク質がグルコースに変換される(タンパク質から新たにグルコースがつくられることから、この過程を「糖新生」という。)

⇒テンションを上げたいから、交感神経を使う
⇒間脳視床下部から交感神経によって副腎髄質へ、血統濃度低下が伝えられ、アドレナリンというホルモンが出され、肝臓に貯蔵されているグリコーゲンの分解を促進する
⇒間脳視床下部から交感神経によってすい臓ランゲルハンス島A 細胞へ、血統濃度低下が伝えられ、グルカゴンというホルモンが出され、肝臓に貯蔵されているグリコーゲンの分解を促進する

*すい臓は、間脳の視床下部からの伝達なくても、すい臓自体が低血糖を感知する仕組みがある。

★高血糖からの改善
【流れ】
血糖濃度が上昇を間脳の視床下部が感知

⇒テンションを下げたいから、副交感神経を使う
⇒間脳視床下部から副交感神経によってすい臓ランゲルハンス島B 細胞へ、血統濃度上昇が伝えられ、インスリンというホルモンが出され、肝臓にグルコースからグリコーゲンへの変換を促進する

*すい臓は、間脳の視床下部からの伝達なくても、すい臓自体が高血糖を感知する仕組みがある。

★糖尿病
すい臓ランゲルハンス島B細胞からインスリンが正常に分泌されないⅠ型
すい臓ランゲルハンス島B細胞からインスリン分泌されるが、肝細胞に受容されないⅡ型

【生物基礎】血糖濃度の調整

【生物基礎】血糖濃度の調整

腎臓

【生物基礎】腎臓の位置と構造

【生物基礎】腎臓の位置と構造

腎臓:尿の生成

【尿生成の流れ】

血しょうは血管を流れる(血管の糸状のカタマリを「糸球体」という)
⇒ボーマンのうへ行くときにろ過されて原尿となる
⇒原尿は細尿管・集合管を通る中で、血管へ再吸収される
⇒再吸収されなかった原尿はそのまま輸尿管へ

【生物基礎】腎臓の尿生成

【生物基礎】腎臓の尿生成

テストで9割以上が取れるコツ

テストで90点以上が取れる学習手順まとめ
1、学校のワーク(問題集)をテスト1週間前までに解き終わり基本を身につける。
2、定期テスト過去問を解く。
3、入試問題(正答率20%以下)を解く。

定期テスト過去問を解くだけでも、十分な得点を狙えます。

しかし、満点を狙いたい方へ。
学校の先生によっては、100点を防ぐために、入試問題まで出題される方がいらっしゃいます。

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