1日目:司法書士試験の概要を知る
司法書士試験合格に必要な時間は、約3000時間と言われる。
・まずは、司法書士試験を知る
・司法書士の実際の仕事をイメージ(実務をイメージしながら勉強を進められる)
司法書士試験の内容・科目・勉強法など
5月出願
7月第一日曜日筆記試験
10月筆記合格発表(口述試験があるがほぼ合格)
12月研修~
3つの基準点(午前択一・午後択一・記述)を全てクリアした上で、総合得点が「合格点」を上回れば、晴れて筆記試験合格となります。
①午前の部 2時間
多肢択一式 35問 105点 (3点×35問)
➡基準点(足切り)は例年、約75点~81点(25問~27問正解)
②午後の部 3時間
多肢択一式 35問 105点 (3点×35問)
➡基準点(足切り)は例年、約66点~72点(23問~25問正解)
記述式 2問 140点満点
➡基準点(足切り)は例年の基準点:約78点~88点
合計:72問 350点満点
【午前の部】の詳細
◎多肢択一式試験(マークシート):(35問 / 105点満点)
民法 約20問 全ての法律の土台。最重要科目。
会社法・商法 約9問 ボリュームが多く、対策が大変。
憲法 約3問 統治の基本。条文と判例の理解。
刑法 約3問 犯罪の成立要件など。
【午後の部】
◎多肢択一式試験(マークシート):(35問 / 105点満点)
不動産登記法 約16問 午後の部の最重要科目。記述式にも直結。
商業登記法 約8問 会社法とセットで学習。こちらも記述に直結。
マイナー科目 約11問 民訴法、民執法、民保法、供託法、司法書士法。
◎記述式試験:(2問 / 70点満点)
不動産登記 1問 約35点 架空の事例に基づき、登記申請書を作成する。
商業登記 1問 約35点 会社の設立や役員変更などの事例で申請書を作成。
司法書士試験の勉強法
学習ペース
年内に基礎インプット、記述式のテンプレートを書けるように。
年明けに過去問、答練で総合的・詳細な知識を固めていく。
「チート戦略」としての択一式試験
択一試験は、全部の選択肢の◯✕がわかる必要はない。
過去問を見るとわかるが「~についての判例の趣旨に照らして」などが多く、論点ごとに(学説ではなく)判例の結果論を暗記していけばよい。
本番のスピードを意識して、文章からイメージ化がすぐにできるように。
英単語の派生語を一緒に覚えるように、比較表も一緒に覚えていく。
「チート戦略」としての記述式試験
公式サイトには記述の解答記載がない。
合格者でも約6割ほどできれば良い。
問題文を時系列を図式化して、ビジュアル化する。そして答案にする。
問題文のどこが論点なのかわかる必要がある。
択一式はそれほど難しくないので、記述の勉強に早めに着手する必要がある。
テンプレート暗記は理由と共に
事件の連想ができるように(あの事例が出たら、この事例もおこりやすい)
骨格をまず埋められるように(詳細はわからなくてもよい)
「チート戦略」としてのマイナー科目攻略法
問題点
午後の部の択一試験について、科目数が多い(民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、供託法、司法書士法)にもかかわらず、出題数11問と少ない点。
*そして、範囲は決して狭くない。1問あたりの「コストパフォーマンス(コスパ)」で考えると、非常に効率が悪い分野。特に民事訴訟法などは、それだけで一つの分厚いテキストが書けるほど奥が深い学問。
➡チート戦略
「凡人は全ての科目を平等に勉強しようとする。だから時間を失う。俺は、敵の力を見極め、最小の力で最大の効果を上げる。それが『チート』だ」
他の受験生が正解するであろう**「基本的な問題」を絶対に落とさない**こと。
全11問のうち、**6~7問(約6割)**を確実に正解できれば、十分に合格ラインに乗ります。
マイナー科目の学習は、とにかく過去問から入るのが鉄則です。予備校のテキストを頭から読むのではなく、まず過去問を解き、「どの論点が」「どのくらいの深さで」「どういう形式で」問われるのかを肌で感じ取ります。過去問で繰り返し出題されている頻出論点が見えてきたら、その部分だけを予備校のテキストに戻って深く理解する、という勉強法が極めて効率的です。
【比較的、力を入れるべき科目】
民事訴訟法: 出題数も多く、他の科目の理解にも繋がるため、マイナー科目の中では比較的重要度が高いです。
供託法: 範囲が比較的狭く、やればやっただけ点数に繋がりやすい「コスパの良い」科目です。
【深入り禁物の科目】
民事執行法・民事保全法: 範囲が広く、条文も複雑です。ここは本当に頻出の基本的な論点に絞り、「取れたらラッキー」くらいの気持ちで臨むのが賢明です。
司法書士法: 出題は1問程度ですが、常識で解ける問題や、直前期の詰め込みで対応可能な場合が多いです。
2日目:予備校選び
大手の伊藤塾は値段が高い。
しかし、値段を気にしないのであれば、合格率がトップ級の伊藤塾が確実でしょう。
逆に言えば、法律塾のトップである伊藤塾でダメなら、一種のあきらめもつきます。
こちらのURLリンクから、ページ下の方に「受講相談」というのがあるので、まずは、プロの講師に相談してみてください↓↓
『司法書士』になるなら、法律資格専門の受験指導校・伊藤塾!
値段が気になる方は、アガルートがおすすめです。
アガルートでは、合格した場合に受講料が返金される制度があります。(伊藤塾にはありません。)
アガルートで基本的に進めつつ、適宜、伊藤塾の単発講座を受けるのもありです。
たとえば、アガルートだけでは、記述対策が気になる方は、直前期に伊藤塾の記述対策講座だけ受けてみる、といった感じです。