単語・暗記カードを作るために必要な紙について

100円均一に売っている「暗記カード」は高い!?

結論から先に言うと、高いです。

A4用紙(ヨコ:210 × タテ:297mm)の大きさだと、

A4用紙1枚で、暗記カード(ヨコ:70 × タテ:29mm)が30枚作成できます。

100円均一に売っている「暗記カード」は、80枚入りで3個(合計240枚)などが多いです。つまり、A4用紙8枚分。

A4コピー用紙1枚で、1円もかからないので、

「暗記カード」をA4コピー用紙で作ろうとするなら8円で十分で、100円ショップは値段が高い。

あとは、カラーの「暗記カード」を使いたい人は、100円均一ショップだと都合が悪いです。

4色セットでしか売っていないので、たとえば、赤色背景のカードだけを買うことは難しい。

安くて、しかも、カラフルな「暗記カード」を自分でオリジナル作成したい方は、これから分かりやすく説明していきます。

暗記カード紙の条件

ただ、コピー用紙で暗記カードを作ると裏移りして解答が見えてしまいます。

暗記カードをA4用紙から作るには、以下の条件が必要です。

①紙質:上質紙
②厚さ:0.2mmくらい
③Y(ヨコ)目

以下、詳しく説明します。

ディスプレイ

①紙質

紙の値段の高い順に、コート紙・上質紙・その他特殊紙の3種類があります。

1.コート紙
紙の表面がコーティングしてあり、つるつるしていて光沢がある。

2.上質紙
繊維(パルプ)の自然な質感を活かした用紙。ザラザラしていて光沢なし。

3.その他特殊紙
模様などの特殊な加工を施した用紙。製紙メーカー会社がオリジナルで販売しているもの。

手書きで書き込むことを考えると、

暗記カードは、上質紙を使うのが良い。

②紙の厚さ

裏移りしない紙の厚さとは、どのくらいの厚さがいいのかと言うと、

0.2mmくらいあれば裏移りしない。

0.2mmという厚さは、もちろん紙質によって違う。ちなみに、コピー用紙では0.07mmにすぎない。

暗記カードは、けっこう厚め 0.2mm (上質紙 135kg・157g/m² )を使うのが良い。

紙の厚さの単位【mm】【kg】【g/m²】変換一覧

★薄め
コピー用紙の厚さ(0.07mm)
=上質紙(四六全判・連量)55 kg
=上質紙(米坪)64 g/m²

★厚め
雑誌の表紙くらい(約 0.15mm)
=上質紙(四六全判・連量)110 kg
=上質紙(米坪)127 g/m²

★けっこう厚め
ハガキくらい(約 0.2mm)
=上質紙(四六全判・連量)135 kg
=上質紙(米坪)157 g/m²

*四六全判とは、まだA4やB5などのサイズにカットされていない、製紙メーカーから仕入れたままの原紙の状態のこと。

厚さの単位「kg」「g/m²」について詳細は以下参照。

紙の厚さの2種類の単位【kg】【g/m²】

消費者目線からすると、紙の厚さの単位を【mm】にしてほしいところだが、現状はそうではない。

連量れんりょう:kg】

連量とは、1連(1,000枚)の紙の重量のことをいい、単位はkgで表示される。

*なぜ1000枚なのかというと、印刷会社と製紙メーカーが昔から原紙を「重さ」で量って取引きをしているから。

坪量つぼりょうg/m²】

坪量とは、紙1m²当たりの重量(g)のことをいい、単位はg/m²で表示される。

連量・米坪量 一覧表
https://www.ddc.co.jp/words/archives/20050808130940.html

③流れ目(T目・Y目)

T目(縦目)とは、紙の長い辺に沿って、平行に紙の繊維が流れる目のこと。

Y目(横目)とは、紙の短い辺に沿って、平行に紙の繊維が流れる目のこと。

手書きの場合には流れ目は関係ありませんが、

Excelなどでつくったものを印刷するとなると横向きにプリントされるので、

暗記カードは、Y目(横目)を使うのが良い。