国語が得意な生徒でも、作文をどう書けばよいのかわからないという悩みは多いです。
作文の構成が自由すぎると、かえって子供たちはどうやって書いていいかわからなくなってしまいます。
そこで、作文構成として形式を決めてしまうという方法があります。
★作文の形式を決める
①結論を先に書いて、理由を書くパターン。
「~について、私は…だと思う。その理由は、〇〇個ある。まず一つ目は・・」
②結論を最後にして、導入(問題提起)→(他人の意見+理由)→自分の意見・理由→結論と展開していくパターン。
「~についてどう考えたらいいだろうか。意見として…がある。その理由は・・だ。しかし、私はそうは思わない。その理由は→→。したがって、結論。」
実は、作文形式だけ決めてしまえば、あてはまる空欄の部分だけ埋めればいいので、子供たちが自由に考えることができます。
私の例文は、②のパターンで書いてます。
オリジナルで作った作文なので、どうぞ参考にしてください。コピーしてOKです。
冬休みの課題
給食に関する作文
導入 日本では当たり前の「給食(食料)」が世界では問題になっている
具体例1 世界の食糧問題 ユニセフ調べたこと
まとめ これからも「給食(食料)」について考えていきたい
「いただきます。」
私のクラスでは、最初に給食員会の人が声をかけて、そのかけ声に復唱する形で、クラスの全員がいただきますのあいさつをしている。毎日のように繰り返される、ある種の儀式に何も考えることなく、ただこなしている自分がいる。クラスの中には、いただきますを言わない人もいる。正直、給食には自分の嫌いな食べ物が強制的に出され、給食費も毎月支払わなければならないため、給食制度自体がなくても良いように思われる。
社会科の勉強のために、ユニセフの動画を見たことがある。アフリカ大陸のエチオピア国内の避難民キャンプ地の話だった。領土争いに巻き込まれて、家を焼かれて失った人々が10万人近くいた。避難キャンプ地にいる子供は学校にはもちろん行けず、狭いキャンプ地で栄養不良や肺炎、皮膚病、眼感染症などの病気が蔓延している。唯一の水源は、近くの小川で、人々が下痢になるのを防ぐために、ユニセフはそれぞれの家族に浄水剤を配布していた。飢餓で苦しんで、学校に行きたくても行けない同年代の世界の子供たちを見て私はショックを受けた。
エチオピアに限らず世界の食糧事情を考えると、日本は平和で健康的だと思った。毎日学校に行けば当然のように配られる食糧がこんなにもありがたいものだと知らなかった。食べ物が嫌いだと言ってはいられない世界があり、日本の給食費用は、一日あたり二百円程度であることも知った。給食制度は日本の独自の食文化であり、平和だからこそ実現されるもので、これがこれからも続いてほしいと心からそう思う。この作文を通じて、普段何気なく食べていた学校給食に対して、改めて考える機会を持つことができた。
今日も、最初に給食委員の人が「いただきます」と言って、みんなが復唱して「いただきます」と言った。時間にしてみればほんの一瞬だが、私は、「いただきます」の一言の中に、食の大切さ、食材や給食に関わる人たちへの感謝の気持ち、世界平和への願いをこめて言ってみた。クラスに響き渡るその声は、いつもと違った響きが感じられた。
(846文字)
他のテーマで私が書いた作文もこちらで書いてあります。参考にしてください。
https://educational-expert.com/category/national-language/composition-essay/
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