【干支(えと)と西暦の計算】十干十二支(じっかん じゅうにし)の計算方法・求め方《還暦、丙午(ひのえうま)、甲子園、戊辰戦争、甲午農民戦争など》

2026年に丙午(ひのえうま)という干支(えと)が来ます。
おそらく、この年の人口は減ることが予想されます。迷信で、丙午(ひのえうま)の年に生まれた女性は気性が激しいとされているからです。
前回の丙午(ひのえうま)は、60年前の1986年です。干支(えと)は60年周期であり、60歳を意味する還暦もこの干支(えと)から来ています。

60という数字は、
12個の数を表現できる数詞、十二支(じゅうにし)
10個の数を表現できる数詞、十干(じっかん)
これらの最小公倍数である60に由来しています。

干支(えと)は、倍数の問題であり、組み合わせの問題でもある干支(えと)は、2026年の入試で出題されることもありそうですね。

→動画を見た方が理解が早いです。

ディスプレイ

十干十二支(じっかん じゅうにし)の計算の具体例

干支から西暦の特定について
干支だけのヒントから西暦を割り出すことができません。
理由は、干支(えと)は60年周期ですので、ある西暦から60の倍数であることは特定できても、いくつか西暦の選択肢が生まれてしまうためです。
あと何かヒントがあれば、西暦を特定できるでしょう。

逆に、西暦のヒントから干支(えと)を特定するのは簡単です。

【干支(えと)と西暦の計算】十干十二支(じっかん じゅうにし)の計算方法・求め方《還暦、丙午(ひのえうま)、甲子園、戊辰戦争、甲午農民戦争など》

【干支(えと)と西暦の計算】十干十二支(じっかん じゅうにし)の計算方法・求め方《還暦、丙午(ひのえうま)、甲子園、戊辰戦争、甲午農民戦争など》

以下、例題です。

1868年、干支(えと)にちなんだ出来事といえば?

★十干(じっかん)について
1868÷10=180…あまり8
下の表より、あまりが8なので、戊(ぼ)

★十二支(じゅうにし)について
1868÷12=155…あまり8
下の表より、あまりが8なので、辰(たつ、シン)

よって、1868年は、戊辰戦争。

【干支(えと)と西暦の計算】十干十二支(じっかん じゅうにし)の計算方法・求め方《2026年は丙午(ひのえうま)》

【干支(えと)と西暦の計算】十干十二支(じっかん じゅうにし)の計算方法・求め方《2026年は丙午(ひのえうま)》

1894年、干支(えと)にちなんだ出来事といえば?

★十干(じっかん)について
1894÷10=189…あまり4
上記例題の表より、あまりが4なので、甲(コウ、きのえ)

★十二支(じゅうにし)について
1894÷12=157…あまり10
上記例題の表より、あまりが10なので、午(うま、ゴ)

よって、1894年は、甲午農民戦争。

1924年、干支(えと)にちなんだ出来事といえば?

★十干(じっかん)について
1924÷10=192…あまり4
上記例題の表より、あまりが4なので、甲(コウ、きのえ)

★十二支(じゅうにし)について
1924÷12=160…あまり4
上記例題の表より、あまりが4なので、子(ね、シ)

よって、1924年は、甲子(コウシ)園が作られた年。

1966年、干支(えと)にちなんだ出来事といえば?

★十干(じっかん)について
1966÷10=196…あまり6
上記例題の表より、あまりが6なので、丙(ヘイ、ひのえ)

★十二支(じゅうにし)について
1966÷12=163…あまり10
上記例題の表より、あまりが10なので、午(うま、ゴ)

よって、1966年は、丙午(ひのえうま)の年。
迷信で、この年に生まれた女性は気性が激しいとされる。
次の丙午は、1966+60=2026年に来る。

余談:十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)の組み合わせは10×12=120じゃないの?

確かに、すべての組み合わせの総数は120通りになります。
しかし、実際には最小公倍数の60の組み合わせを繰り返すことになり、存在しない組合せが発生します。

具体的に、13番目くらいまで数えてみると気づくはずです。
十干の1番最初の「甲」を中心に考えてみます。
数え方としては、「甲」を固定させずに、十干と十二支を一緒にずらして数えていきます。

十干と十二支の、縦のセットを数えてみてください。
固定せず、一緒にずらして数えていきます。

十干:甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸(甲・乙・丙・丁…
十二:子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥(子・丑…

1番目 甲子(こうし)
2番目 乙丑(いっちゅう)
3番目 丙寅(へいいん)
4番目 丁卯(ていぼう)
5番目 戊辰(ぼしん)
6番目 己巳(きし)
7番目 庚午(こうご)
8番目 辛未(しんび)
9番目 壬申(じんしん)
10番目 癸酉(きゆう)
11番目 甲戌(こうじゅつ)
12番目 乙亥(いつがい)
13番目 丙子(へいし)

六十干支(ろくじっかんし)を具体的に20番目まで数えてみる

六十干支(ろくじっかんし)を具体的に20番目まで数えてみる

上の図より、「甲」と中心に考えると、1番目:甲子からスタートし、11番目:甲戌、21番目:甲申、31番目:甲午、41番目甲辰、51番目:甲寅(61番目は、甲子に戻るので1番目となる)といったように、十二支が2個ずつズレて組み合わせが行われることになり、
十干の「甲」は、十二支の奇数(子(ね)、寅(とら)、辰(たつ)、午(うま)、申(さる)、戌(いぬ))としか組み合わせが発生しない。

よって、「甲」以外の他も同様なので、120通りではなく、半分の60通りしか存在しない。