【漢字検定】2級(高校卒業レベル)

漢字検定2級に出題される漢字を、この1ページに網羅させております。
このページだけで合格できるようにまとめていますので、何か調べたい漢字があったら「ctrl+F」で検索機能が使える点が便利です。
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漢検2級の範囲

★常用漢字2136字のすべてから出題。
特に、中学生で学習する1110字(下記参照)のうち、185字を中心に出題される。

★漢検2級の過去問をまずは見てみると早いです。
→漢検公式サイトの過去問ダウンロード
テスト時間:60分
200点満点中、8割で合格。
検定日約40日後に、受検者全員に合格証明書を郵送。

★常用漢字とは?
内閣告示の「常用漢字表」にあげられた漢字のこと。一般の社会生活で漢字を使用する際の目安として示されている。

小学生
常用漢字2136字のうち、1026字を学習
学年ごとに文部科学省が告示する小学校学習指導要領の別表として示されている。
文部科学省の配当漢字一覧をチェック

中学生
常用漢字2136字のうち、小学生以外残りの1110字を学習
どの学年でどの字を習うか割り振る定めはなく、教科書によって異なる。

高校生
常用漢字2136字を復習

大学受験を考えている方は、漢検2級まで取得しておくと良いでしょう。

【漢検2級】頻出185字一覧

中学生で学習する1110字(下記参照)のうち、185字を中心に出題されるため、その1つ1つを見ていけばよい。

★漢字検定2級(185字)
挨 曖 宛 嵐 畏 萎 椅 彙 咽 淫 唄 鬱 怨 艶 旺 臆 俺 苛 牙 瓦 楷 潰 諧 崖 蓋 骸 柿 顎 葛 釜 鎌 韓 玩 伎 亀 毀 畿 臼 嗅

★中学生で習う常用漢字(1110字)
亜 哀 挨 曖 握 扱 宛 嵐 依 威 為 畏 尉 萎 偉 椅 彙 違 維 慰 緯 壱 逸 芋 咽 姻 淫 陰 隠 韻 唄 鬱 畝 浦 詠 影 鋭 疫 悦 越 謁 閲 炎 怨 宴 援 煙 猿 鉛 縁 艶 汚 凹 押 旺 欧 殴 翁 奥 憶 臆 虞 乙 俺 卸 穏 佳 苛 架 華 菓 渦 嫁 暇 禍 靴 寡 箇 稼 蚊 牙 瓦 雅 餓 介 戒 怪 拐 悔 皆 塊 楷 潰 壊 懐 諧 劾 崖 涯 慨 蓋 該 概 骸 垣 柿 核 殻 郭 較 隔 獲 嚇 穫 岳 顎 掛 括 喝 渇 葛 滑 褐 轄 且 釜 鎌 刈 甘 汗 缶 肝 冠 陥 乾 勘 患 貫 喚 堪 換 敢 棺 款 閑 勧 寛 歓 監 緩 憾 還 環 韓 艦 鑑 含 玩 頑 企 伎 忌 奇 祈 軌 既 飢 鬼 亀 幾 棋 棄 毀 畿 輝 騎 宜 偽 欺 儀 戯 擬 犠 菊 吉 喫 詰 却 脚 虐 及 丘 朽 臼 糾 嗅 窮 巨 拒 拠 虚 距 御 凶 叫 狂 享 況 峡 挟 狭 恐 恭 脅 矯 響 驚 仰 暁 凝 巾 斤 菌 琴 僅 緊 錦 謹 襟 吟 駆 惧 愚 偶 遇 隅 串 屈 掘 窟 繰 勲 薫 刑 茎 契 恵 啓 掲 渓 蛍 傾 携 継 詣 慶 憬 稽 憩 鶏 迎 鯨 隙 撃 桁 傑 肩 倹 兼 剣 拳 軒 圏 堅 嫌 献 遣 賢 謙 鍵 繭 顕 懸 幻 玄 弦 舷 股 虎 孤 弧 枯 雇 誇 鼓 錮 顧 互 呉 娯 悟 碁 勾 孔 巧 甲 江 坑 抗 攻 更 拘 肯 侯 恒 洪 荒 郊 貢 控 梗 喉 慌 硬 絞 項 溝 綱 酵 稿 衡 購 乞 拷 剛 傲 豪 克 酷 獄 駒 込 頃 昆 恨 婚 痕 紺 魂 墾 懇 沙 唆 詐 鎖 挫 采 砕 宰 栽 彩 斎 債 催 塞 歳 載 剤 削 柵 索 酢 搾 錯 咲 刹 拶 撮 擦 桟 惨 傘 斬 暫 旨 伺 刺 祉 肢 施 恣 脂 紫 嗣 雌 摯 賜 諮 侍 慈 餌 璽 軸 疾 執 湿 嫉 漆 芝 赦 斜 煮 遮 邪 蛇 酌 釈 爵 寂 朱 狩 殊 珠 腫 趣 寿 呪 需 儒 囚 舟 秀 臭 袖 羞 愁 酬 醜 蹴 襲 汁 充 柔 渋 銃 獣 叔 淑 粛 塾 俊 瞬 旬 巡 盾 准 殉 循 潤 遵 庶 緒 如 叙 徐 升 召 匠 床 抄 肖 尚 昇 沼 宵 症 祥 称 渉 紹 訟 掌 晶 焦 硝 粧 詔 奨 詳 彰 憧 衝 償 礁 鐘 丈 冗 浄 剰 畳 壌 嬢 錠 譲 醸 拭 殖 飾 触 嘱 辱 尻 伸 芯 辛 侵 津 唇 娠 振 浸 紳 診 寝 慎 審 震 薪 刃 尽 迅 甚 陣 尋 腎 須 吹 炊 帥 粋 衰 酔 遂 睡 穂 随 髄 枢 崇 据 杉 裾 瀬 是 姓 征 斉 牲 凄 逝 婿 誓 請 醒 斥 析 脊 隻 惜 戚 跡 籍 拙 窃 摂 仙 占 扇 栓 旋 煎 羨 腺 詮 践 箋 潜 遷 薦 繊 鮮 禅 漸 膳 繕 狙 阻 租 措 粗 疎 訴 塑 遡 礎 双 壮 荘 捜 挿 桑 掃 曹 曽 爽 喪 痩 葬 僧 遭 槽 踪 燥 霜 騒 藻 憎 贈 即 促 捉 俗 賊 遜 汰 妥 唾 堕 惰 駄 耐 怠 胎 泰 堆 袋 逮 替 滞 戴 滝 択 沢 卓 拓 託 濯 諾 濁 但 脱 奪 棚 誰 丹 旦 胆 淡 嘆 端 綻 鍛 弾 壇 恥 致 遅 痴 稚 緻 畜 逐 蓄 秩 窒 嫡 抽 衷 酎 鋳 駐 弔 挑 彫 眺 釣 貼 超 跳 徴 嘲 澄 聴 懲 勅 捗 沈 珍 朕 陳 鎮 椎 墜 塚 漬 坪 爪 鶴 呈 廷 抵 邸 亭 貞 帝 訂 逓 偵 堤 艇 締 諦 泥 摘 滴 溺 迭 哲 徹 撤 添 塡 殿 斗 吐 妬 途 渡 塗 賭 奴 怒 到 逃 倒 凍 唐 桃 透 悼 盗 陶 塔 搭 棟 痘 筒 稲 踏 謄 藤 闘 騰 洞 胴 瞳 峠 匿 督 篤 凸 突 屯 豚 頓 貪 鈍 曇 丼 那 謎 鍋 軟 尼 弐 匂 虹 尿 妊 忍 寧 捻 粘 悩 濃 把 覇 婆 罵 杯 排 廃 輩 培 陪 媒 賠 伯 拍 泊 迫 剝 舶 薄 漠 縛 爆 箸 肌 鉢 髪 伐 抜 罰 閥 氾 帆 汎 伴 畔 般 販 斑 搬 煩 頒 範 繁 藩 蛮 盤 妃 彼 披 卑 疲 被 扉 碑 罷 避 尾 眉 微 膝 肘 匹 泌 姫 漂 苗 描 猫 浜 賓 頻 敏 瓶 扶 怖 附 訃 赴 浮 符 普 腐 敷 膚 賦 譜 侮 舞 封 伏 幅 覆 払 沸 紛 雰 噴 墳 憤 丙 併 柄 塀 幣 弊 蔽 餅 壁 璧 癖 蔑 偏 遍 哺 捕 舗 募 慕 簿 芳 邦 奉 抱 泡 胞 俸 倣 峰 砲 崩 蜂 飽 褒 縫 乏 忙 坊 妨 房 肪 某 冒 剖 紡 傍 帽 貌 膨 謀 頰 朴 睦 僕 墨 撲 没 勃 堀 奔 翻 凡 盆 麻 摩 磨 魔 昧 埋 膜 枕 又 抹 慢 漫 魅 岬 蜜 妙 眠 矛 霧 娘 冥 銘 滅 免 麺 茂 妄 盲 耗 猛 網 黙 紋 冶 弥 厄 躍 闇 喩 愉 諭 癒 唯 幽 悠 湧 猶 裕 雄 誘 憂 融 与 誉 妖 庸 揚 揺 溶 腰 瘍 踊 窯 擁 謡 抑 沃 翼 拉 裸 羅 雷 頼 絡 酪 辣 濫 藍 欄 吏 痢 履 璃 離 慄 柳 竜 粒 隆 硫 侶 虜 慮 了 涼 猟 陵 僚 寮 療 瞭 糧 厘 倫 隣 瑠 涙 累 塁 励 戻 鈴 零 霊 隷 齢 麗 暦 劣 烈 裂 恋 廉 錬 呂 炉 賂 露 弄 郎 浪 廊 楼 漏 籠 麓 賄 脇 惑 枠 湾 腕

【頻出185字】一字一字攻略

挨(アイ・-):扌 (てへん):押す、近づく

挨拶(あいさつ)

曖(アイ・-):日 (ひへん):はっきりしない、暗い

曖昧(あいまい)

宛(―・あ(てる)):宀 (うかんむり):あてる

母に宛てた手紙
曖昧(あいまい)
宛先(あてさき)

嵐(―・あらし):山 (やま):あらし

花嵐(はなあらし):桜の花の盛りのころに吹く強い風。また、その風で桜の花が散り乱れること。
山嵐(やまあらし):山から吹いてくる嵐。やまおろし。柔道の手技の1つ。

畏(イ・おそ(れる)):田 (た):おそれうやまう。かしこまる。

畏敬(いけい)の念を抱く:崇高なものや偉大な人を、おそれうやまうこと。
畏怖(いふ)の念を抱く:おそれおののくこと。
畏日(いじつ):夏の日。夏の炎天の日。⇔愛日:冬の日光。
畏友(いゆう):尊敬している友人。また、友人に対する敬称。「畏友、ひろし君」
恐れ多い/畏れ多い(おそれおおい):貴人や尊敬する人などに対して、失礼になるので申し訳ない。わが身にはありがたく、もったいない。「畏れ多くも国王からお言葉を賜る」

萎(イ・な(える)):艹 (くさかんむり):しおれる。ぐったりする。

萎える(なえる):体力や気力が衰えて弱る。衣服が柔らかくなる。
萎縮(いしゅく):しぼんでちぢむこと。また、元気がなくなること。

椅(イ・-):木 (きへん):いす、こしかけ

椅子(いす)

彙(イ・-):彑 (けいがしら):たぐい。なかま。あつまる。

語彙(ごい):単語。ボキャブラリー。「語彙の豊富な人」
彙報(いほう):分類別にまとめた報告、または報告書。雑報。「研究所彙報を発行する」
彙類(いるい):同類。分類すること。「書類を彙類する。」

咽(イン・-):口 (くちへん):のど。のむ。声がつまる。むせる。

咽喉(いんこう) :のど。交通の要衝(ようしょう:大切な地点)にあたる通路。
咽頭炎(いんとうえん):のどが赤くはれ、痛み・発熱をみることが多い。
耳鼻咽喉科(じびいんこうか):耳・鼻・咽喉・食道などの病気を研究・治療する医学の分野。

淫(イン・みだら):氵 (さんずい):あふれる。度をこす。みだら。

淫雨(いんう):長く降りつづく雨。長雨。
淫行(いんこう):社会の性道徳から外れた行為。
淫欲(いんよく):性的な満足を得るための、肉体的な欲望。色欲(しきよく)。色情(しきじょう)。情欲(じょうよく)。欲情(よくじょう)。
淫乱(いんらん):色欲をほしいままにしてみだらなこと。
淫ら(みだら):性に関してふまじめで、だらしのないさま。

唄(-・うた):口 (くちへん):民間でうたわれる歌謡。民謡(みんよう)。俗謡(ぞくよう)。

長唄(ながうた):江戸歌舞伎の伴奏曲として発達した三味線音楽。享保(1716〜1736)ごろまでに確立。
端唄(はうた):三味線音楽の一種。江戸後期から幕末にかけて江戸で流行した曲。
小唄(こうた):三味線音楽の一種。端唄 (はうた) から変化した、三味線のつま弾きを伴奏とする短い歌曲。江戸末期に発生し、現代に及ぶ。

鬱(ウツ・-):鬯 (ちょう):草木がしげる。ふさがる。

憂鬱(ゆううつ):気持ちがふさいで、晴れないこと。草木が暗くなるほどに茂ること。鬱屈(うっくつ)。
鬱血(うっけつ):静脈の血液の流れが悪くなって滞留する状態。静脈の一部が強く圧迫されたり、詰まったりして局所的に起こることが多いが、心臓の力が弱まって全身的に起こることもある。
鬱憤(うっぷん):外へ出さないで心の中に抑えている怒りや恨み。「鬱憤を晴らす」
陰鬱(いんうつ):陰気でうっとうしい感じがするさま。「陰鬱な雨空」「陰鬱な気分」
沈鬱(ちんうつ):気分がしずみ、ふさぎこむこと。「沈鬱な表情」

怨(エン、オン・-):心 (こころ):うらむ。あだ。かたき。

怨霊(おんりょう):受けた仕打ちにうらみを抱いて、たたりをする死霊または生き霊。
怨念(おんねん):うらみに思う気持ち。「怨念を晴らす」
怨親平等(おんしんびょうどう):敵も味方も同じように処遇すること。もと仏教語で敵味方の恩讐おんしゅうを越えて、区別なく同じように極楽往生させること。
怨言(えんげん):うらみの言葉。「怨言も聞かなくてはなりません」
怨恨(えんこん):うらむこと。深いうらみの心。「怨恨による犯行」
私怨(しえん):個人的なうらみ。「私怨を抱く」
宿怨(しゅくえん):かねてからの恨み。年来(ねんらい)の恨み。「宿怨を晴らす」

艶(エン・-):色 (いろ):あでやかで美しい。つや。

艶書(えんしょ):恋心を書き送る手紙。恋文。懸想文 (けそうぶみ) 。
艶美(えんび):あでやかで美しいこと。つややかでなまめかしいこと。
凄艶(せいえん):ぞっとするほどなまめかしい(男の心を誘うような色っぽい美しさがある)さま。「芸者というものが何となく凄艶に見えた」
濃艶(のうえん):あでやかで美しいこと。非常につやっぽく美しいこと。
妖艶(ようえん):あやしいほどになまめかしく美しいこと。「妖艶なほほえみ」
艶消し(つやけし):光沢をなくすこと。おもしろみや色気をなくすこと。「艶消しな話」

旺(オウ・-):日 (ひへん):盛ん。美しい。光を放って美しく輝く。

旺盛(おうせい):活動力が非常に盛んであること。
旺然(おうぜん):物事の盛んなさま。

臆(オク・-):月 (にくづき):おじける。おしはかる。胸の内。

臆病(おくびょう):ちょっとしたことにも怖がったりしりごみしたりすること。
臆面(おくめん):気後れした顔つき。臆したようす。「—もなくしゃしゃり出る」
臆せず話す
憶説/臆説(おくせつ):根拠のない、推測に基づく意見。「ただの—にすぎない」
憶測/臆測(おくそく):自分でかってに推測すること。当て推量。「—をたくましくする」
憶断/臆断(おくだん):根拠もなく推し量って判断すること。「事実を確かめずに—する」
胸臆(きょうおく):心の中。胸のうち。「—を開く」「—に納める」

俺(-・おれ):亻(にんべん):自分の俗称

俺とお前

苛(-・おれ):艹 (くさかんむり):きびしい。こまかい。いらだつ。

苛酷(かこく) :扱い方などが厳しくて容赦ないさま。
苛政(かせい):厳しすぎる政治。
苛烈(かれつ):厳しく激しいこと。「—をきわめる戦闘」「—な生存競争」
苛虐(かぎゃく):人を手ひどく扱って、いじめ苦しめること。

牙(ガ、ゲ・きば):牙 (きば):きば。将軍の旗。

歯牙(しが):歯と牙 (きば) 。言葉。口先。
歯牙にも掛けない (しがにもかけない):わざわざ口に出して言うようなことではない⇒問題にしない。相手にしない。無視する。
毒牙(どくが):毒液を出す牙 (きば) 。⇒邪悪なたくらみ。あくどい手段。「悪徳業者の—にかかる」
牙城(がじょう): 組織や勢力の中心となる所。本拠。「保守の—」
犬牙相制(けんがそうせい):(犬の牙のように)複雑に国境が入り組んだ国どうしが、互いに牽制し合うこと。
象牙(ぞうげ):象の上あごにある長く伸びた一対の門歯。
牙を剝く(きばをむく):攻撃の意思をあらわにする。危害を加えようとする。

瓦(ガ・かわら):瓦 (かわら):かわら。粘土を一定の形に固めて焼いたもの。

瓦解(がかい):一部の瓦 (かわら) のくずれ落ちることが屋根全体に及ぶように、ある一部の乱れ・破れ目が広がって組織全体がこわれること。「汚職から政権が—する」
瓦石(がせき):かわらと石。価値のないもののたとえ。
陶犬瓦鶏(とうけん-がけい):「陶犬」は陶製の犬。「瓦鶏」は素焼きの鶏。犬には夜の番をする、鶏には夜明けを告げるという役目があるが、作り物ではその役目を果たすことができないことから、形ばかり立派で、実際の役に立たないもののたとえ。
瓦斯(ガス):気体。 燃料用の気体。特に、都市ガスのこと。(英)gas
鬼瓦(おにがわら):鬼の形をした瓦。屋根の頂部などの端に飾る瓦。

楷(カイ・―):木 (きへん):書体の一つ。てほん。

楷書(かいしょ):点画を正確に書き、現在、最も標準的な書体とされている。

潰(カイ・つぶ[す]):氵 (さんずい):つぶれる。敗れてちりぢりになる。

*「壊」に書きかえられるものがある。

潰走(かいそう):戦いに惨敗して、秩序なく、逃げること。敗走。「算を乱して—する」
壊滅/潰滅(かいめつ):すっかりだめになってしまうこと。
潰瘍(かいよう):皮膚・粘膜などの表層がただれて崩れ落ち、欠損を生じた状態。
握り潰す
胸が潰れる:悲しみや驚きなどで、心がしめつけられる思いがする。「突然の悲報に—・れる」

諧(カイ・―):言 (ごんべん):やわらぐ。ととのう。調和する。おどける。ふざける。

俳諧(はいかい): 俳句(発句 (ほっく) )・連句および俳文などの総称。
諧調(かいちょう):調和のよくとれた音・調子。全体がしっくり溶け合った調子。
諧和(かいわ):やわらいで親しみあうこと。調和。 音楽の調子などがよく整っていること。「彼らの声は…明るいピアノの旋律と何とよく—した」

崖(ガイ・がけ):山 (やま):がけ。かどだつ。人と和合しない。

懸崖(けんがい):切り立ったがけ。盆栽で、茎や枝が根より低く、鉢の外に垂れ下がるように作ったもの。
断崖絶壁(だんがい-ぜっぺき):切り立ったがけ。非常に危機的な状況のたとえとして用いられることもある。
崖崩れ(がけくずれ):急傾斜地にある岩石・土砂が、地震や豪雨などによってくずれ落ちること。

蓋(ガイ・ふた):艹 (くさかんむり):おおう。ふた。けだし。思うに。

蓋然性(がいぜんせい):ある事柄が起こる確実性や、ある事柄が真実として認められる確実性の度合い。確からしさ。これを数量化したものが確率。「—の乏しい推測」
頭蓋骨(ずがいこつ)
抜山蓋世(ばつざん-がいせい):「抜山」は、山を引き抜くこと。「蓋世」は、世の中をおおいつくすこと。、強大な力と圧倒するほどの気力にあふれて、勇壮なさま。
方底円蓋(ほうてい-えんがい):四角い底の器に丸い蓋の意から。物事が食い違って、お互いに合わないたとえ。
火蓋(ひぶた): 火縄銃の火皿の火口をおおうふた。

骸(ガイ・-):骨(ほねへん):ほね。なきがら。むくろ(死んで魂が抜けた体)。しかばね。

骸骨(がいこつ)
※頭蓋骨(ずがいこつ)
残骸(ざんがい):原形をとどめないほどに破壊された状態で残っているもの。
遺骸(いがい):死骸 (しがい) 。なきがら。
死骸(しがい):人または動物の死んだ体。死体。なきがら。
形骸化(けいがいか) :実質的な意味を失い、形式だけが残ること。「規則が—する」
土木形骸(どぼくけいがい):「土木」は土と木のこと。「形骸」は人の体。土や木のように自然で飾らない姿という意味から、自然のまま飾らずに生きることのたとえ。

柿(-・かき):木 (きへん):果物のかき。

柿色(かきいろ):柿の実の色に似た、黄色を帯びた赤い色。
渋柿(しぶがき):実が赤く熟しても渋みの抜けない柿。
柿渋(かきしぶ):渋柿の青い果実からしぼりとった液。赤褐色で、防腐・防水剤として紙・木などに塗る。
干し柿(ほしがき):渋柿の皮をむいて天日で干し、甘くしたもの。干し方により、串柿 (くしがき) ・つるし柿・転柿 (ころがき) などとよぶ。

顎(ガク・あご):頁 (おおがい):あご。

顎関節(がくかんせつ):頭蓋にある唯一の関節。
上顎(うわあご/じょうがく):上のほうのあご。
下顎(したあご/かがく):下のほうのあご。
顎を出す(あごをだす):ひどく疲れて、足が動かず、あごだけが前に出る。疲れ切ってどうにもならない状態をたとえ。
顎で使う(あごでつかう):高慢な態度で、意のままに人を使う。

葛(カツ・くず):艹 (くさかんむり・そうこう):マメ科のつる性多年草。

葛根湯(かっこんとう):漢方(かんぽう:中国から伝わった医術)の薬方(やくほう:薬の処方)の一。
葛藤(かっとう):心の中に相反する動機・欲求・感情などが存在し、そのいずれをとるか迷うこと。「義理と人情とのあいだで—する」
葛粉(くずこ):クズの根から精製したでんぷん。奈良県吉野地方の名産。
葛切り(くずきり):葛粉を水で溶き加熱して固めたものを、細長く切ったもの。糖蜜をかけて食べることが多い。
葛湯(くずゆ):葛粉に砂糖をまぜ、熱湯を注いでかきまぜた食べ物。
葛餅(くずもち):葛粉を水で練って煮たあと箱に流し込み、冷やして固めたもの。三角形に切って糖蜜・きな粉などをつけて食べる。

釜(-・かま):金 (かね):飲食物を煮る道具。

釜飯(かまめし):一人前用の小釜で、魚・貝・鶏肉・野菜などの具を取り合わせて酒・醤油などで味付けして炊いた飯。釜のまま供する。
茶釜(ちゃがま):茶の湯または茶を煮出すのに使う釜。
鍋釜(なべかま):鍋と釜。炊事道具。また、最低限の生活用品をたとえていう語。「—まで借金の形 (かた) に取られる」

鎌(-・かま):金 (かねへん):草を刈る農具。

鎌首(かまくび):鎌のように湾曲した首の格好。蛇・カマキリなどが頭を持ち上げたさまにいう。「—をもたげる」
草刈(り)鎌(くさかりがま):草刈り用の鎌。
鎌を掛ける(かまをかける):相手に本当のことを白状させるために、それとなく言葉巧みに問いかける。「—・けて本心を聞き出す」

韓(カン・-):韋 (なめしがわ):中国、戦国時代の国名。朝鮮半島南部の古称。

韓国(かんこく):1897年から1910年の韓国併合まで用いられた、李朝末の朝鮮の国号。大韓民国の略称。
三韓(さんかん):古代朝鮮の南半部、馬韓・辰韓・弁韓のこと。新羅 (しらぎ) ・百済 (くだら) ・高句麗 (こうくり) のこと。

玩(ガン・-):⺩ (おうへん・たまへん):あそぶ。愛でる(めでる)。深く味わう。

玩具(がんぐ):遊び道具。おもちゃ。
玩読(がんどく):文章の意味をじっくり味わいながら読むこと。
玩物喪志(がんぶつ‐そうし):「玩物」は、くだらないものをもてあそぶ。「喪志」は、志を失う。珍しいもの、風変わりなものをもてあそんで、本来の志を見失ってしまうこと。また、無用のものに熱中して、仕事や学業などが疎(おろそ)かになること。
玩弄(がんろう):遊び道具としてもてあそぶこと。見下してなぶりものにすること。愚弄(ぐろう)。「人を—するにもほどがある」
愛玩(あいがん):大切にし、かわいがること。多く、小さな動物についていう。また、いつくしみ楽しむこと。「—犬」
熟読玩味:「熟読」は、詳しく読むこと。「玩味」は、料理をよく味わって食べること。文章や物事の意味をよく考えて、じっくり味わうように十分理解すること。また、反芻はんすうしてその道理を見極めること。

伎(キ・-):亻 (にんべん):わざ。うでまえ。たくみ。芸人。

歌舞伎(かぶき):江戸時代の文化が育てた日本固有の演劇。

亀(キ・かめ):亀 (かめ):カメ目の爬虫(ハチュウ)類の総称。ひび。あかぎれ。

亀鑑(きかん):行動や判断の基準となるもの。手本。模範。「教育者の—ともいうべき人物」
亀裂(きれつ) :亀の甲の模様のように、ひびが入ること。ひび割れ。「親子の関係に—が入る」
盲亀浮木(もうき-ふぼく):「盲亀」は、盲目の亀。「浮木」は、水に浮かんで漂う木、流木のこと。大海中に棲すみ、百年に一度だけ水面に浮かび上がる目の見えない亀が、漂っている浮木のたった一つの穴に入ろうとするが、容易に入ることができないという寓話(ぐうわ)による。会うことが非常に難しいこと、めったにないことのたとえ。
海亀(うみがめ) :ウミガメ科およびオサガメ科のカメの総称。

毀(キ・-):殳 (るまた・ほこづくり):やぶる。やぶれる。こわれる。けなす。きずつく。

毀損(きそん):物がこわれること。利益・体面などをそこなうこと。「器物を—する」「名誉を—する」
破棄/破毀(はき):破り捨てること。「不要な資料を—する」
毀棄(きき):物を壊したり捨てたりして、役に立たないようにすること。
毀壊(きかい):こわしやぶること。また、こわれやぶれること。
毀誉(きよ):けなすこととほめること。悪口と称賛。

畿(キ・-):田 (た):みやこ。首都。

畿内(きない):京都に近い国々。山城・大和・河内・和泉・摂津の5か国。五畿内。
近畿(きんき):都に近い国々の意。「近畿地方」の略。

臼(キュウ・うす):臼 (うす):うす。穀物をつく、石または木の道具。

脱臼(だっきゅう):骨の関節が外れること。「右腕を—する」
臼歯(きゅうし):哺乳類の歯のうち、奥に生えている歯。おくば。犬歯の隣に並ぶ前臼歯(小臼歯)とその奥の後臼歯(大臼歯)とがある。
臼と杵(うすときね):男女が和合(わごう:仲よくなること。)することのたとえ。
石臼(いしうす):石でつくったうす。ひきうす。大きなものや重いもののたとえにもいう。

嗅(キュウ・かぐ):口 (くちへん):においをかぐ。さぐる。

嗅覚(きゅうかく):においを感じる感覚。臭覚 (しゅうかく) 。
嗅ぎ当てる(かぎあてる):物のにおいをかいで、そのありかや中身を当てる。探り当てる。「犯人の住居を—・てる」

巾(キン・-):巾 (はば):ぬのきれ。てぬぐい。ふきん。おおい。かぶりもの。

*「幅(はば)」の略字として用いることがある。

巾着(きんちゃく):布や革などで作った、口をひもで締める小さな袋。金銭・薬などを入れて持ち歩いた。
頭巾(ずきん):頭や顔を覆う布製のかぶりもの。
雑巾(ぞうきん):汚れをふき取るための布。
布巾(ふきん):食器類をふく布。
茶巾(ちゃきん):茶道で、茶碗をふく麻の布。

僅(キン・わず[か]):亻 (にんべん):わずか。ほんの少し。

僅差(きんさ):わずかの差。「—で負ける」
僅少(きんしょう):ほんのわずかであること。「—の差」「—な金額」
残り僅か

錦(キン・にしき):金 (かねへん):金糸や色糸などで模様を織り出した絹織物。にしき。にしきのように美しい。

錦絵(にしきえ):多色刷りの浮世絵(うきよえ:江戸時代の風俗、特に遊里・遊女・役者などを描いた絵。江戸の庶民層を基盤に隆盛した。肉筆画と木版画があり、特に版画は菱川師宣 (ひしかわもろのぶ) に始まり、鈴木春信らによる多色刷りの錦絵 (にしきえ) 技法の出現によって大いに発展した。)のこと。
錦衣玉食(きんい-ぎょくしょく):ぜいたくな暮らしをするたとえ。また、富貴な身分のたとえ。
錦秋(きんしゅう):紅葉が錦 (にしき:二色以上の色糸や金銀糸を使って、きれいな模様を織り出した、地が厚い高価な絹織物。) の織物のように美しい秋。「—の候」
錦上添花(きんじょう-てんか):「錦」は、美しい綾織物。美しい綾織物の上に、さらに美しい花を添えるの意から。めでたいことが重なったときに用いることば。

惧(グ・-):忄 (りっしんべん):おそれる。おどろく。

*右側を「貝」と書くか、下とくっつけて書くか、2種類ある。

危惧(きぐ):あやぶみ、おそれること。「—の念を抱く」「前途を—する」

串(-・くし):丨(ぼう・たてぼう):くし。つらぬく。うがつ。

*「中」の部首も丨(ぼう・たてぼう)

串焼(き)(くしやき):魚貝・肉・野菜などを串に刺して焼くこと。また、焼いたもの。
竹串(たけぐし) :竹を削って作った串。焼き鳥などに使う、竹製の串。
玉串(たまぐし):サカキなど常緑樹の小枝に紙の幣 (ぬさ) あるいは木綿 (ゆう) をつけ神前に供えるもの。神霊の依ってくるものと考えられることもある。

窟(クツ・-):穴 (あな・あなかんむり):ほらあな。人の集まる所。すみか。

山窟(さんくつ):山の中の岩屋。山中の洞穴。
石窟(せっくつ):いわや。いわあな。
巣窟(そうくつ):すみか。 悪党のすみか。「麻薬密売人の—」
洞窟(どうくつ):がけや岩などにできたほらあな。洞穴 (どうけつ) 。
魔窟(まくつ): 悪魔の住んでいる場所。悪事を働く人間の集まる場所、特に売春や麻薬売買などの行われる場所。

詣(ケイ・もう[でる]):言 (ごんべん):いたる。行きつく。もうでる。寺社におまいりする。

初詣(はつもうで):年が明けてから初めて神社や寺院などに参拝する行事。
詣拝(けいはい):神社やお寺などにお参りすること。参拝。
参詣(さんけい):神社や寺にお参りすること。おまいり。
造詣(ぞうけい):その分野についての広く深い知識や理解、また、すぐれた技量。「郷土芸能に—が深い」
神社に詣でる

憬(ケイ・-):忄 (りっしんべん):あこがれる。さとる。気がつく。

憧憬(しょうけい/どうけい):あこがれること。あこがれの気持ち。「西欧の絵画に—する」

稽(ケイ・-):禾 (のぎへん):くらべてかんがえる。とどめる。とどこおる。頭を地につけて敬礼する。ぬかずく。

稽古(けいこ):芸能・武術・技術などを習うこと。また、練習。「—に励む」
荒唐無稽(こうとうむけい):「荒唐」は、中身がなく、でたらめなこと。「無稽」は、考えるべき根拠がないこと。言うことに根拠がなく、現実性に乏しいこと。でたらめであること。
滑稽(こっけい): 笑いの対象となる、おもしろいこと。あまりにもばかばかしいこと。

隙(ゲキ・すき):阝 (こざとへん):すきま。ひま。あいだ。なかたがい。

間隙(かんげき):物と物との、あいだ。空間的・時間的すきま。人間関係の隔たり。不和。「二人の間に—を生じる」
空隙(くうげき):すきま。間隙。「—を埋める」「心の—」
寸隙(すんげき):少しのすき。わずかのすきま。「—をつく」
隙間(すきま):わずかにあいている所。
隙がない

桁(-・けた):木 (きへん):横木をかけわたしたもの。そろばんの珠(たま)を通す縦の棒。

桁外れ(けたはずれ):価値や規模などが、他からかけ離れていること。
井桁(いげた): 井の字の形。また、井の字の形に組んだもの。ハッシュマーク。住友グループ各企業のシンボルマーク
橋桁(はしげた):橋脚の上に架け渡して橋板を支える材。

拳(ケン・こぶし):手 (て):こぶし。こぶしを使った武術。礼儀正しく丁寧。うやうやしい。

拳闘(けんとう):ボクシングのこと。「—家」
拳法(けんぽう):こぶしによる突きや打ち、あるいは足による蹴りを主とした格闘術。
徒手空拳(としゅ-くうけん):「徒手」「空拳」は、ともに素手の意。手に何も持っていないこと。また、何かを始めようとするときに、身一つで他に頼むものがないこと。
握り拳(にぎりこぶし): 固く握りしめた手。げんこつ。こぶし。

鍵(ケン・かぎ):金 (かねへん):かぎ。ピアノなどの指で押す部分。けん。

鍵盤(けんばん):ピアノ・タイプライターなどで、キーの並んでいる部分。キーボード。
黒鍵(こっけん):ピアノ・オルガンなど、鍵盤楽器の黒い鍵。
鍵穴(かぎあな):鍵を差し入れるための錠の穴。
鍵を掛ける

舷(ゲン・-):舟 (ふねへん):船の側面。ふなばた。ふなべり。

舷窓(げんそう):船体の側面に作られた、採光・通風用の小窓。
舷側(げんそく):船体の側面。ふなばた。ふなべり。
舷灯(げんとう):夜間、航行中の船舶が進行方向を他船に知らせるため、両舷に掲げる色灯。右舷に緑灯、左舷に紅灯をつける。
右舷(うげん):船尾から船首に向かって右側のふなばた。
左舷(さげん):船尾から船首に向かって左側のふなばた。「—方向」

股(コ・また):月 (にくづき):足のつけね。ふたまたになっているもの。

股関節(こかんせつ):大腿骨 (だいたいこつ) と骨盤とを連結する関節。
四股(しこ):相撲の基本動作の一。「—を踏む」
股上(またがみ):ズボン・袴 (はかま) などの、股の分かれ目より上の部分。⇔股下。
内股(うちまた):つま先を内側に向けて歩く歩き方。⇔外股。
大股(おおまた):両足を広く開くこと。歩幅の広いこと。「—で歩く」⇔小股 (こまた) 。

虎(コ・とら):虍 (とらがしら・とらかんむり):ネコ科の哺乳(ホニュウ)動物。恐ろしいもののたとえ。

虎穴(こけつ):虎 (とら) のすんでいる洞穴。きわめて危険な場所のたとえ。≒虎口(ここう)
虎渓三笑(こけいさんしょう):晋の法師は、山に隠棲して二度と虎渓と呼ばれる谷の石橋を越えまいと誓ったが、訪ねてきた友人2人を送って行きながら話に夢中になって不覚にも石橋を渡ってしまい、2人で大笑いして別れたという、故事。ある物事に熱中するあまり、他のことをすべて忘れてしまうことのたとえ。
騎虎(きこ):虎の背に乗ること。
猛虎(もうこ):強く勢いのある虎。荒々しい虎。また、強くたけだけしいことのたとえ。
羊質虎皮(ようしつこひ):虎の皮をかぶった羊という意から。外見だけは立派に見えるが、実質が伴っていないこと。見かけ倒し。

錮(コ・-):金 (かねへん):金属を溶かしてすきまをふさぐ。

禁錮/禁固(きんこ):一室に閉じ込めて、外へ出るのを許さないこと。

勾(コウ・-):勹 (つつみがまえ):まがる。かぎ。とらえる。

勾引(こういん):人を捕らえて無理に連れていくこと。
勾配(こうばい):水平面に対する傾きの度合い。傾斜。「—の急な坂道」
勾欄(こうらん):橋・階段などの縁に、人が落ちるのを防ぎ、また装飾ともするために柵状に作り付けたもの。いすのひじ掛け。
勾留(こうりゅう):裁判所または裁判官が、被疑者・被告人の逃亡または罪証の隠滅を防止するため、これを拘禁する強制処分。
一筆勾消(いっぴつこうしょう):「勾消」は線を引いて消すこと。帳簿などの今までの記録の上から線を引いて消すという意味から。今までのものを全て取り消すこと。

梗(コウ・-):木 (きへん):ニレ科の落葉高木。だいたい。おおむね。ふさぐ。かたい。

梗概(こうがい):物語などのあらすじ。あらまし。大略。「戯曲の—を話す」
脳梗塞(のうこうそく):脳の血管が詰まり、そこから先の血行が阻害されるために脳の機能が障害された状態。

喉(コウ・-):口 (くちへん):のど。

喉頭(こうとう):呼吸器の一部。上方は咽頭 (いんとう) 、下方は気管に連なる部分。軟骨に囲まれており、声帯がある。
喉笛(のどぶえ):のどの気管が通る部分。また、のどぼとけのあたり。ふえ。「—をかき切る」
喉元(のどもと):のどのあたり。また、首の付け根のあたり。
喉が鳴る(のどがなる):ごちそうを目の前にして、ひどく食べたくなる。「うまそうな匂いに—・る」

乞(-・こ[う]):乙 (おつ):ねだる。こいもとめる。

雨乞い(あまごい):日照りが続いたとき、雨が降るように神仏に祈ること。
暇乞い(いとまごい): ひまをくれるように願い出ること。別れを告げること。別れの言葉。「故郷に帰りますので—に参りました」「主人に—する」
命乞い
乞うご期待

傲(ゴウ・-):亻 (にんべん):あなどる。人を見下す。あそび楽しむ。

傲慢(ごうまん):おごりたかぶって人を見くだすこと。「—な態度」「—無礼」
傲然(ごうぜん):おごり高ぶって尊大に振る舞うさま。「—と構える」「—たる態度で人を見下す」
傲岸(ごうがん):おごり高ぶって、いばっていること。「—な態度をとる」
傲岸不遜(ごうがん-ふそん):「傲岸」は、おごり高ぶって人にへりくだらないさま。「不遜」は、自分を謙遜せずに思い上がって人を見下すさま。いばって思い上がって人に従わないさまを言うときに使う。

駒(-・こま):馬 (うまへん):若い元気なウマ。小さいものの呼び名。

駒鳥(こまどり):ヒタキ科コマドリ属の鳥。全長14センチくらいの小さな鳥。日本では夏鳥として渡来、山地の森で繁殖し、冬、中国南部に渡る。
手駒(てごま):持ち駒。 掌握している部下・手下。「—を振り分ける」
春駒(はるごま) :子供がこれにまたがって遊ぶ玩具。張り子や練り物で馬の頭の形に作ったものに竹をさして胴とし、その端に車をつけた玩具。
将棋の駒

頃(-・ころ):頁 (おおがい):このごろ。ちかごろ。しばらく。

頃合い:ちょうどよい程度。 適当な時機。よいしおどき(1番のチャンス)。「花見には—だ」「—の値段の品」
近頃(ちかごろ)
年頃(としごろ)
日頃(ひごろ)
幼い頃

痕(あと・コン):疒 (やまいだれ):きずあと。あとかた。

痕跡(こんせき)
血痕(けっこん)
弾痕(だんこん)
墨痕(ぼっこん):筆で書いた墨の跡。筆の跡。
爪痕(つめあと)

沙(サ・-):氵 (さんずい):すな。水中で洗ってよりわける。

*「砂」に書きかえられるものがある。

沙汰(さた):「沙」は砂、「汰」はより分ける意。物事の善悪・是非などを論じ定めること。裁判。命令・指示。便り。 問題となるような事件。 話題として取り上げること。「地獄の—も金次第」「警察—」「詳細は追って—する」「音—」「世間であれこれ—するどころの話ではない」
沙中(さちゅう):砂の中。砂漠の中。
黄砂/黄沙(こうさ):黄色い砂。中国北西部で、黄色の砂塵 (さじん) が強風に舞い上げられて空を覆い、風に運ばれながら徐々に降下する現象。3〜5月に多く、日本に及ぶこともある。
無沙汰/不沙汰(ぶさた):長い間訪問や音信をしないこと。無音 (ぶいん) 。 処置・指図などをしないこと。注意をおこたること。

挫(ザ・-):扌 (てへん):くじける。手足の関節をいためる。

挫傷(ざしょう) :くじき傷つくこと。
挫折(ざせつ):仕事や計画などが、中途で失敗しだめになること。また、そのために意欲・気力をなくすこと。
頓挫(とんざ):勢いが急に弱まること。
捻挫(ねんざ)
抑揚頓挫(よくよう‐とんざ):「抑揚」は、上がったり下がったりすること。「頓挫」は、くじけること。朗読する声の上げ下げや中断などで全体の調和をはかり効果をあげること。「文章を作るに当たりて、しいて抑揚頓挫を試み…」

采(サイ・-):釆 (のごめ):とる。つみとる。いろどり。もよう。すがた。ようす。領地。知行所。

采配(さいはい):指図。指揮。「—をとる」
拍手喝采(はくしゅ‐かっさい)
風采(ふうさい):容姿・服装・態度などの、人の見かけ上のようす。「—の上がらない人」

塞(サイ、ソク・ふさ[ぐ]):土 (つち):ふさぐ。とりで。

塞翁(さいおう):辺境の塞 (とりで) のほとりに住む老人。
城塞/城砦(じょうさい):城ととりで。「—を築く」
要塞(ようさい):国防上の要所につくった軍事的防備施設。監視所や砲台などを備える。
梗塞(こうそく):ふさがって通じないこと。
抜本塞源(ばっぽん-そくげん):木の根を抜き、水源をふさぎ止める意から。もとは、根本を忘れて道理を乱すたとえとして用いられたが、災いの原因になるものを、徹底的に取り除くこと。
閉塞(へいそく):閉じてふさぐこと。将来の見通しが立たないこと。「運河を—する」「—した経済」
耳を塞ぐ(みみをふさぐ):強いて聞かないようにする。

柵(サク・-):木 (きへん):木や竹でつくった囲い。とりで。小さな城。

城柵(じょうさく):城の周囲にめぐらせた柵。
柵門(さくもん):城柵の入り口の門。
鉄柵(てっさく):鉄製の柵。

刹(サツ、セツ・-):⺉ (りっとう):てら。寺院。

*仏教に関するさまざまな語に用いられる。

古刹(こさつ):由緒ある古い寺。古寺。
名刹(めいさつ):名高い寺。
刹那(せつな):きわめて短い時間。瞬間。「—の快楽に酔う」「—的な生き方」
羅刹(らせつ):大力で足が速く、人を食うといわれる悪鬼。のちに仏教に入り、守護神とされた。

拶(サツ・-):扌 (てへん):せまる。おしよせる。

挨拶(あいさつ)

斬(ザン・きる):斤 (きん・おのづくり):きる。刀で切る。きわだつ。抜きんでる。

斬殺(ざんさつ):人をきり殺すこと。
斬新奇抜(ざんしん-きばつ):「斬新」は発想が独自で、それまでに類がないほど新しいさま。「奇抜」は、普通の人が思いもよらないほど変わっているさま。また、他に抜きんでてすぐれているさま。
斬髪(ざんぱつ):髪を切ること。
試し斬り(ためしぎり)

*高校数学Bの数列で登場するのは、漸化式(ぜんかしき)。

【漢検2級】分野別攻略(頻出185字)

漢検2級で出題される四字熟語一覧

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