定期テスト過去問演習
勉強する前に、目標(過去問)から先に見ましょう。勉強の効率が上がります。
国文法の全体像(学習イメージ)
- 国文法は、具体例が”命”。具体例をたくさん読んでおくと、問題も解ける。
- 10コの品詞を1つ1つ具体的に学習した後、まとめとして【品詞分解(単語分け)】ができるように。
- 入試に出ないベストは「名詞」「接続詞」「感動詞」。ただ、定期テストでは出題される。
言葉の単位
次の図のア~オに当てはまる語句を答えなさい。
イ( 形式段落 )
ウ( 文 )
エ( 文節 )
オ( 単語 )
文の成分(文節の関係)
★文の成分
主語、述語、連用修飾語、連体修飾語、接続語、独立語、補助語
★文の関係
主語と述語の関係
修飾語と被修飾語の関係
補助と被補助の関係
接続語と被接続語の関係
独立の関係
並立の関係
★ひっかけポイント
・「~に ある」「~て ある」の違い
「て」があったら、補助の関係。
例 書いて ある
→「書いて」「ある」の2つは補助の関係
・指示語の内容は、独立部となる。かかっているわけではないから。
例 相手の身になって考える、それが大切だ。
→指示内容「相手の身になって考える」と、指示語「それ」は何もかかっていないと考え、独立している。
次の下線部の言葉がかかる文節を抜き出せ。
また、それが連用修飾語か、連体修飾語か答えなさい。
① お湯がぐらぐらとこわいくらいに煮え立つ。
② 暗く果てしなく広がる宇宙空間。
③ 美しく歌い続けるカナリヤ。
④ あざやかな色に染まった空。
⑤ コスモスのやさしい、人を明るくする色あい。
文節と文節の関係を答えなさい。
①学生で ある
②近くに ある
③食べたので 眠い
④先生と 生徒が
下線部は、ア~オのどれか。
「自己の属する国家の利益と国力の増強とをなによりも優先的に通そうとする愛国主義、これを、フランス人はパトリオティスム(祖国愛、郷土愛)と区別してショヴィニスム(盲目的愛国主義)と名づけている。
ア 主部
イ 述部
ウ 修飾部
エ 接続部
オ 独立部
イ 述部
ウ 修飾部
エ 接続部
オ 独立部
★指示語の内容にはなっているが、どこにもかかっていないので独立している。
単語のいろいろ(単語の種類は、全10品詞)
文節分け
文節分けで、「ネ」を入れているだけでは、完全な文節分けはできない。
そもそも、文節とは一つの自立語と付属語のカタマリで区切ったもの(自立語だけの場合もある)。
文節分けは、この定義から考えて判断する。
★ひっかけポイント
・「~て…」の形は、動詞+て+補助動詞となり、二文節(三単語)に分けられる。
例 読んでみる
→ 読ん で みる
・複合動詞は、1つの動詞として数える。意味的なまとまりを考える。
例 持ち帰る、走り去る、経験する
・複合名詞は、1つの名詞として数える。意味的なまとまりを考える。
例 山登り(山+登る) 近道(近い+道)
・連体詞は短いが自立語なので、一つの文節をつくる
例 わが、あの、ある、たいした、大きな
次の文の文節の数を答えなさい。
夜空にはダイヤモンドのような星々が輝いていた。
解説:
夜空には(名詞+助詞+助詞)
ダイヤモンドのような(名詞+助詞+助動詞)
星々が(名詞+助詞)
輝いて(動詞+助詞)
いた(動詞+助動詞)
文学で名を成すのも時の回り合わせがいいからである。
解説:
文学で(名詞+助詞)
名を(名詞+助詞)
成すのも(動詞+助詞+助詞)
時の(名詞+助詞)
★回り合わせが(複合名詞+助詞)
いいからで(形容詞+助詞+助動詞)
ある(補助動詞)
庭の草花の水やりを忘れたからだ
解説:
庭の(名詞+助詞)
草花の(複合名詞+助詞)
水やりを(複合名詞+助詞)
忘れたからだ(動詞+助動詞+助詞+助動詞)
異様なものにみえてくるといった状態に見舞われることが
解説:
異様な(形容動詞+助動詞)
ものに(名詞+助詞)
みえて(動詞+助詞)
くると(動詞+助詞)
いった(動詞+助動詞)
状態に(名詞+助詞)
見舞われる(動詞+助動詞)
ことが(名詞+助詞)
若いからだの、美しかるべきわが子の足の
解説:
若い(形容詞)
からだの(名詞+助詞)
美しかるべき(形容詞+助動詞)
★わが(連体詞)
子の(名詞+助詞)
足の(名詞+助詞)
単語分け(品詞分解)
*品詞分解は、難しい。2年生、3年生で品詞を具体的に一つ一つ学習した後にやると良いです。
例にならって、品詞分解しなさい。
例 本を読みたい。
→ 本(名詞) を(助詞) 読み(動詞) たい(助動詞)
定石のようなものだ
の(助詞)
ような(助動詞)
もの(名詞)
だ(助動詞)
大いに役立つはずなのである。
役立つ(動詞)
はず(名詞)
な(助動詞)
の(助詞)
で(助動詞)
ある(動詞)
対話ができないとよくいわれる
が(助詞)
でき(動詞)
★ない(助動詞)*形容詞ではない
と(助詞)
よく(副詞)
いわ(動詞)
れる(助動詞)
負けたくなかったろう
たく(助動詞)
なかっ(形容詞)
たろ(助動詞)
う(助動詞)
品詞の具体例一覧
【中1~中3】学年別に学習する内容まとめ
中1
・言葉の単位(文章・段落・文・文節・単語)
・文の成分【主語、述語、修飾語(連体修飾語、連用修飾語)、被修飾語、接続語、独立語】
・文の成分の関係【主述の関係、修飾=被修飾の関係、接続の関係、並立の関係、補助の関係】
・連文節【主部、述部、修飾部、接続部、独立部】
・単語のいろいろ【10個の品詞の外観(名詞、連体詞、副詞、接続詞、感動詞、動詞、形容詞、形容動詞、助詞、助動詞)】
中2
・活用のない自立語(名詞、連体詞、副詞、接続詞、感動詞)
・活用のある自立語(動詞、形容詞、形容動詞)
・付属語のいろいろ(助詞、助動詞)
中3
・活用のない付属語(助詞)
・活用のある付属語(助動詞)
・文の組み立て(主述、修飾と被修飾、接続、並立の関係、独立語)
・文の成分の順序(独立語が文の初め、述語が文の終わりなど)
・「は」の働き、「ない」の分類と意味など